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TEAM KANO戦記

美味しそうなこと、オモシロそうなことに必要以上に情熱を注ぐ人たちの記録です。スカッシュについても思いついたことを書いてみようかと。 パスワード希望の方は、実名フルネームを明記してteamkano@gmail.comまでメールしてください。

「ユウタx4=世界Jr.メダル」構想8

「現状では、世界ジュニア選手権に同行すべきなのは、監督ではなくツアーマネージャーやコンディショニングトレーナー」と昨日述べた。もう一種、同行すべき者がいる。アナライザー及びプランナーだ。プロ野球の先乗りスコアラーのように対戦相手の戦力を把握/分析し、戦術立案に役立てる。そして日本と他国の違いを分析し、今後の強化施策を立案してゆく。



今回私は小林さんの着想をベースにして試合の結果と一部の試合のビデオ映像から分析を試み、強化プランを立案した(強化プランは後日述べよう)。



日本と世界のトップとの差は、「速さ」だ。福井vsマックスが「パコーン  パコーン  パコーン…」に対し、エジプト・パキスタン勢の試合は「パコン、パコン、パコン、ポト、パコン、パコン、パコン…」といったリズムで進行する。メトロノームのメモリ1/3くらいの違いだ。
打球スピードはそれほど違わない。ブレット・マーチンに関しても触れた“動き出しの速さ”があるので、サービスボックスあたりで相手の打球に追いつける。このため、ボールがバックウォールに回ることが少なく、リズムが速くなる。福井裕太はエジプトのMosaadとの対戦を「自分が打ったら、もう同時に相手に打たれているような感覚です。」と語った。



アクションプランプロジェクトの冊子でも概ね同義のことが指摘されている。2003年の男子世界選手権に参加した選手の感想に基づいた分析だ。しかしこの2年間、それへの具体的な対策はなされていない。アクションプラン募金として200万円以上のお金が集った。しかし2005年の男子世界選手権は、参加がH17年度の事業計画に挙げられていながら、参加しなかった。



「こうすればエジプト・パキスタン勢に追いつき追い越し金メダルが執れるというプランを立案せよ!」と言われたら、正直言って私も途方に暮れてしまう。その差は分析できても、その差を埋める施策には具体性が感じられない。アクションプランプロジェクト冊子に記される理論や施策と同程度のリアリティしかない。


だが、「今回のマレーシアチーム同等かそれ以上のチームを育成し、銅メダルを獲るプラン」なら立案できる。ここに書いてきたことでご理解いただけるだろう。それは『絵に描いた餅』であり、それを『現実に食べられる餅』にするためには多くの困難が待ち受けている。しかし、絵を描くことはできる。もし、選手に同行し生で大会に触れていたら、もっと多くのヒントを得、より具体的な施策を思い付けた自信がある。強化に関することだけでなく、大会運営の在り方や他国の事情などいろんなものを持ち帰ってきたはずだ。




今回の世界ジュニアで、監督は「速報レポート」を送ってくれた。それはJSAウェブサイトにほぼリアルタイムで掲載され、我々はそれを目にすることができた。監督及び関係者の努力に感謝したい。


「速報レポート」の内容は試合の経緯・結果、と以下のような“感想”だった。

「応援にも力が入った」

「残念かつ惜しい敗戦であった」

「何か別のスポーツを見ているようだった」

「13~18位はほとんど力の差は感じられなかった」

「綺麗好きで洗濯をよくまめにやってました」



これらは『修学旅行の引率者日記』レベルの感想だが、「速報だから」ということであれば、容認できる。帰国して1ヶ月になろうとしているので、まもなく詳細なレポートと強化プランが協会強化部に提出され、ウェブサイトに掲載されるだろう。

もし、「世界ジュニアの遠征レポートを終了します。」という速報レポートの結びの言葉通り、あれで遠征レポートを終了するのであれば、やはり監督ではなくビデオ撮影係でも同行した方が有益だった。



代表の海外遠征に同行する人は、「学校や橋の建設現場で作業に従事している人」だ。その行為は素晴らしい。賞賛し、感謝する。
一方、「街づくりをグランドデザインし、どこにどんな学校を作り、どこに橋を架けるかを考える。その資金作りをする。」のは、協会執行部であり、強化事業に関しては強化部だろう。このグランドデザインとその具体策立案に関して、現在のJSAは機能していない。おそらく、今回の世界ジュニアの監督に「詳細なレポートと強化プランの提出」を要求してはいないだろう。その根拠は、彼らが「グランドデザインをしなければならない」という意識を持っていないからだ。


今ならまだ、2012年の世界ジュニアで銅メダルを獲りにいくのは間に合う。いや、今行動を起こさないと2012年には間に合わない。現在のJSAに「2012年に向けての行動を起こせる能力があるのか」を判断できる材料を、追って紹介していきたいと思っている。



繰り返す、今行動しないと、2012年には間に合わない。私達は切羽詰った状況に置かれている。これを認識しよう。
  1. 2006/08/24(木) 12:27:41|
  2. スカッシュ
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コメント

まさに同感です!オーストラリアチームでさえ、すでに2008年チームを始動させてセレクション対象者を8名に絞り込んでいます。(今年のペナン、ミロの参加者)
他国の状況を知れば知るほど日本は・・・と思うことが何年も続いていますし、海外から日本の状況を見ていると多分何年も無理だろうなって思ってしまいます。
コンクリートコートでのコーチングを受けないと日本の勝ち目はほとんどないように思われます。日本でやってる打ち方とここでの打ち方は根本的に違いがありました。毎日、勉強しています。
  1. 2006/08/24(木) 22:02:59 |
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