FC2ブログ

TEAM KANO戦記

美味しそうなこと、オモシロそうなことに必要以上に情熱を注ぐ人たちの記録です。スカッシュについても思いついたことを書いてみようかと。 パスワード希望の方は、実名フルネームを明記してteamkano@gmail.comまでメールしてください。

「ユウタx4=世界Jr.メダル」構想7

社団法人日本スカッシュ協会(以下JSA)は定款に於いて、その目的・事業を以下の通り定めている。


第2章 目的及び事業

(目的)
第4条 この法人は、我が国におけるスカッシュ競技を統括し、当該競技の普及及び振興を図り、もって我が国におけるスポーツ振興に寄与することを目的とする

(事業)
第5条 この法人は、前条の目的を達成するために次の事業を行う。
(1)スカッシュ競技の普及に関すること
(2)我が国のスカッシュ競技に係わる競技力の向上に関すること
(3)スカッシュ競技に係わる競技大会に関すること
(4)その他目的を達成するために必要な事業



まとめると、JSAの目的(=存在意義)は「普及・強化施策の実行及び大会の開催により、日本のスカッシュの振興を図る」ということだ。これを「学校・病院・橋などの建設により、街の発展に寄与する」に例えてみよう。

大会を運営する、代表海外派遣に役員として同行する、ウェブサイトや機関誌などによる広報活動を行う、大会スポンサーを獲得する、ランキングを作成する… そういったことに携わる方々は、学校や橋の建設作業に従事する人になるだろう。

JSAの場合は多くの方がボランティアとしてこれに当たっている。ボランティアとして労働力を提供していただけるのは、スカッシュを愛し、その発展を願っているからだ。その恩恵に与っている私は彼らを尊敬し、彼らに感謝する。匿名の掲示板に時折現れる文句ばかり垂れている連中よりも、数百倍スカッシュ界に貢献している。


それでは、「街を発展させるために、どこにどんな橋を架け、どこに学校・病院を建設するか」をデザインする人は誰なのだろう。





今回の世界ジュニア選手権は7月17日(月)~28日(金)の12日間の日程で行われた。日本からだと前後の移動に2日ずつ必要になる。もし私がこの大会に同行することになった場合、有給休暇を9日使い(7/17は祝日)、7月15日(土)~30日(日)の14日間を選手達と行動を共にすることになる。1年に1度くらいなら、有給休暇を使って2週間の休暇を取ることは不可能ではない。ただし仕事に支障がなさそうな時期を選んで、という条件付きだ。今回の日程で2週間休むのは無理だった。

だから、今回同行された方を尊敬し、感謝する。交通費・宿泊費など協会負担で、少ないながらも日当が出るとはいえ、スカッシュを愛し、その発展を願うからこそ2週間自分の仕事を休み、日本のスカッシュのために捧げたのだ。


しかし、監督として本来果たすべき責務は、遂行されていない。
サッカー日本代表監督に就任したオシムは、4年後の南アフリカワールドカップでの成績を最終目標として課せられ、それに向けてJリーグの試合視察などによりどんな選手がいるかを把握して代表に召集し、合宿や強化試合を通して目標を達成すべくチームを作っていく。

スカッシュの場合フルタイムの代表監督を雇える財力がないので、サッカーレベルを要求することはナンセンスだ。また、サッカーのように監督の戦術を選手に理解させる必要はない。だが、考え方として代表監督とは、オシムのようであるべきだ。選手の得手/不得手、性格、疲労の蓄積度合い/回復能力などを把握し、ミーティング等によって修正すべきところを修正し、戦術・選手起用を考えていくことが求められる。

今回の世界ジュニアの監督は、監督として本来果たすべき職務を遂行できる状態ではなかった。それは監督のせいではなく、協会執行部と選手強化部の責任である。現状では誰が同行しても、「監督としては、役立たず」なのだ。良くはないが、仕方ない。協会執行部・選手強化部が変わらない限り、どうにもならない。


現体制を前提にした場合、ベターな策は「同行するのは、監督ではなくツアーマネージャーやコンディショニングトレーナー」だろう。選手ができるだけベストに近い状態でプレイできるようサポートするスタッフだ。ツアーコンダクターとしての仕事が出来る者やマッサージで選手の疲労回復に貢献できる者などが同行するのが、有益な選手強化費用の使い方だ。


今回私が観たビデオは、福井裕太が個人で持ち込んだ機材で撮影されたものだ。福井の試合と個人戦準々決勝以降の一部が収められている。このビデオには小川コーチの「ユウタ、カモン!」という声援や、エジプト・パキスタン勢の試合で「すげぇー!」、「速ぇー!」と感嘆の声が入っている。撮影は小川コーチが担当したのかもしれない。他の日本人の声は、確認できない。



「海外に派遣する代表に、どういう人を同行させるか」は、「どの業者に学校の建設を発注するか」に相当するだろうか。これを決定する発注元は、選手強化部だ。ここが、上記に示したようなことを考慮することなく“監督”を同行させていると、強化費用は有効に使えない。





To be continued...
  1. 2006/08/23(水) 12:27:17|
  2. スカッシュ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<「ユウタx4=世界Jr.メダル」構想8 | ホーム | 「ユウタx4=世界Jr.メダル」構想6>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://teamkano.blog18.fc2.com/tb.php/409-61b35737
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)