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TEAM KANO戦記

美味しそうなこと、オモシロそうなことに必要以上に情熱を注ぐ人たちの記録です。スカッシュについても思いついたことを書いてみようかと。 パスワード希望の方は、実名フルネームを明記してteamkano@gmail.comまでメールしてください。

著作権 (1) 一般的な著作権の説明

以前「肖像権に関する考察」を書いた。

肖像権は、『明確に定義されていないもの』なので考察が必要であった。一方、著作権は明確な定義があるので、考察は必要ない。説明で十分である。


著作権を英訳すると、"copyright"。文字通り「コピーする(複製物を作る)権利」のことである。



例えば、私がAKB48のDVDを購入したとする。
私が対価を払って取得したのは、「そのDVDを、私が自由に観たり聴いたりする権利」である。従って「自分のiPadにコピーして、通勤中に視聴する」などはOK(私的使用を目的とした複製)。

だが、そのDVDを複製して他者に譲渡/販売したり、上映会を開催して他者に視聴させることはNG。
また、そのDVDに一部、もしくは全部を加工するなどして自身の作品を作り、公開することもNG。

「コピーする権利(私的使用目的を除く)」は、そのDVDの販売価格には含まれていないのである。コピーするなら、別途権利を取得することが必要なのだ。

ロンドンオリンピックが近づいてきたので、過去のオリンピック等の写真をTVや雑誌で目にする機会が増えると思う。たいてい、写真の端には「©アフロ」や「写真提供:フォート・キシモト」といった記載があるはずだ。これは、「著作権者である青木紘二さんのエージェント(株)アフロや、岸本健さんの(株)フォート・キシモトから、著作権(写真の使用権)を、有償で取得した上、使っていますよ」ということを示しているのである。



このような経済的権利の他に、「著作者人格権」がある。
実はこちらの方がより重要だと私は考えているのだが、これを説明しだすと「肖像権の考察」のような長編コンテンツになってしまうので、今はしない。そのうち、機会があるときにでもしようと思う。






Wikipediaには間違った記述も多く、参考程度にするべきものだが、著作権に関するページは結構まともなことが書いてある。以下、Wikipediaより数箇所を抜粋して引用する。



著作権
 著作権(ちょさくけん)とは、言語、音楽、絵画、建築、図形、映画、写真、コンピュータプログラムなどの表現形式によって自らの思想・感情を創作的に表現した者に認められる、それらの創作物の利用を支配することを目的とする権利をいう。著作権は特許権や商標権にならぶ知的財産権の一つとして位置づけられている。

 著作権の保護については、『文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約』(ベルヌ条約)、『万国著作権条約』、『著作権に関する世界知的所有権機関条約』(WIPO著作権条約)、『知的所有権の貿易関連の側面に関する協定』(TRIPS協定)などの条約が、保護の最低要件などを定めており、これらの条約の締約国が、条約上の要件を満たす形で、国内の著作権保護法令を定めている。


権利としての特徴
 著作権は著作者に対して付与される財産権の一種であり、著作者に対して、著作権の対象である著作物を排他的に利用する権利を認めるものである。例えば、小説の作者は、その小説を排他的に出版、映画化、翻訳する権利を有しており、他人が著作者の許諾なしに無断で出版、映画化、翻訳した場合には、著作権を侵害することになる。


著作権の発生要件
 特許権、意匠権、商標権などは登録が権利発生の要件であるが、著作権の発生要件について登録等を権利発生の要件とするか否かについては立法例が分かれる。ベルヌ条約は、加盟国に無方式主義の採用を義務付けている(ベルヌ条約5条2項、無方式主義)。なお、日本には著作権の登録があるものの、ベルヌ条約の加盟国であることもあり発生要件ではない。あくまでも、第三者対抗要件に過ぎない。



営利を目的としない上演等(38条)

 営利を目的とせず(非営利)、聴衆・観衆から料金を受けず(無償)、かつ実演家・口述家が報酬を受けない(無報酬)場合には、公表された著作物を上演・演奏・上映・口述することができる。実際には、非営利の要件は厳しく、上演等の主催者が営利目的の商業施設や店舗、会場や催事等である場合には、非営利とは認められない。また、観客等からだけでなく、開催者から実演家に報酬など直接の対価がある場合も認められない。(1項)



著作権と所有権
 著作権に明るくない一般人においては、しばしば、著作物を表象した有体物の所有権を取得したことにより、著作権に類する権限も取得できると誤解する場合がある。しかし、所有権を取得したからといって著作権にかかる諸権利まで取得できるわけではない。このことは美術の著作物についての判例「顔真卿自書建中告身帖事件」で明らかになっている。



引用、以上。






なお、著作権に関してきちんとした知見を得たいのなら、福井健策著『著作権の世紀』(集英社新書)が入門書としてオススメである。肖像権のうちパブリシティ権についてもかなり詳細に説明されているので、スカッシュのコーチ派遣やイベント開催を事業として行っている者や、プロ登録している選手は必読と言ってもいいと思う。




スポーツイベントの撮影・公開に関して意見を述べるなら、せめてここに書かれていることくらいは知っておいて欲しい。そうでないと、“話にならない”のだよ。




(『著作権 (2)』へつづく)






  1. 2012/05/24(木) 05:00:46|
  2. スカッシュ
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