JSAのサイトに掲載されている
「ルール17の適用のためのガイドライン(コート内行為)」の翻訳、よろしいんじゃないでしょうか。やればできるじゃん!ってとこですな。
"Abuse of Official:"を「審判の濫用:」と訳してるけど、"abuse"には「罵り」、「悪習」という意味があり、「審判への悪態」の方が内容面でも妥当。そこくらいでしょ、直すとこ。
吉田博昭という人が、
「実務翻訳に必要な3要素」として以下を挙げている
実務翻訳をするに当たり、必要な能力は大きく3つあると思います。
1つは、ソース言語(原文の言語=英日翻訳における英語)の理解力です。2つめは、ターゲット言語(訳文の言語=英日翻訳における日本語)の表現力。3つめは、専門知識です。
たとえば、金融関係の英日翻訳をやる私の場合、英語の文章の理解力、日本語の表現力、金融の知識が必要だというわけです。
全くその通りだと思う。
ほぼ同じことを、小田嶋はこう書いている。
おそらく、良い翻訳のために必要なのは、英文を理解する能力よりも、英文を適切な日本語に置き換える能力なのだと思う。幅広いボキャブラリーが必要なのはもちろんだが、それ以上に論理の構築と分解が自在にできなければいけない。というのは、英語の論理と日本語の論理は、構造的にかなり違っているからだ。
もちろん、英文を理解できないのでは話にならないが、今関わっている程度の英文であれば、辞書さえ丹念にひいていれば大丈夫だ。
(中略)
もう一つ翻訳者に不可欠なのは、英文のニュアンスを嗅ぎ取る能力かもしれない。
が、これは、海外生活でもしないとなかなか身につかない。生活習慣や固有名詞、宗教や文化。それらは「英語力」よりもっとグローバルなもので、「勉強」とかで身につくものではないような気がする。
結局、翻訳にとって「英語力」は、せいぜい30パーセントぐらいの比重しか占めていないわけだ。
で、残りの70パーセントのうち、日本語の表現力が30パーセントぐらいで、最後の残りの40パーセントは、海外生活常識とか歴史宗教文化やらについての知識の総量および総合的な意味での人間力ってことになる。
これをスカッシュのルール翻訳に当てはめるとこうなる
スカッシュのルール翻訳にとって「英語力」は、せいぜい30パーセントぐらいの比重しか占めていないわけだ。
で、残りの70パーセントのうち、日本語の表現力が30パーセントぐらいで、最後の残りの40パーセントは、スカッシュのプレーやジャッジについての知識の総量および総合的な意味での人間力ってことになる。JSAが出してるルールブックを読めば、訳者の日本語能力に問題があることは一目瞭然。
そして以下などで、
>フロントウォール方向に直接向かっている対戦相手に明らかにボールがぶつかっていたであろう;あるいはサイドウォール方向に向かっている対戦相手にぶつかっていたであろうと思われる場合
>ボールが対戦相手に当たりプレーヤーが回転する訳者のスカッシュについての知識や経験が不足しているため、誤訳していることがわかる。
でも以前書いた通り、批判されるべきは「酷い翻訳をした人」ではなく、「酷い翻訳を放置している人」なんだよ。