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TEAM KANO戦記

美味しそうなこと、オモシロそうなことに必要以上に情熱を注ぐ人たちの記録です。スカッシュについても思いついたことを書いてみようかと。 パスワード希望の方は、実名フルネームを明記してteamkano@gmail.comまでメールしてください。

プロフェッショナルな回答

このブログ記事「プロフェッショナルの知見」に関して、私の意図を誤解している方がいるようなので(私の文章能力が低いせいです。すみません)、改めて記す。


1.私の写真が無断転用されたことに対して、「テメ、コンニャロ!」と憤っているのではない。寧ろ「私の写真を使っていただき、ありがとうございます」と感謝し、私の写真が「スカッシュの発展に寄与するイベントの告知に使われた」ことを喜んでいる。

2.私の写真を利用して告知されているイベントの担当者であるスカッシュマジックの山崎貴行氏が、2010年8月2日の代表先行試合を私が撮影しようとしたのを阻止したことに対して、「筋が通らないのではないか?」と物申している。


「筋が通る」とは、この場合『スカッシュの発展に寄与する』を意味する。
私が問題視しているのは、1.ではなく、2.である。



代表選考試合の撮影を、山崎氏が阻止しなければ(実質的に阻止したのは、潮木仁氏だが)、このレベルのクオリティの動画が、翌朝には全世界に向けて発信できていた。しかも生観戦した方はご存知の通り、代表選考試合という「とてもクオリティの高いコンテンツ」が、である。


動画配信によるデメリット/リスクもあるが、メリット/プロフィットの方が遙かに大きい。すなわち「撮影・公開は、スカッシュの発展に寄与する」と、私は考えている。


肖像権に固執する人は、「肖像権を主張がゆえに生じる逸失利益」というものが存在することに気付いていない。
先に示した動画や、このような写真を得られ、自由に使えることのプロフィットに想像力が働かないのであろう。


ちなみに当該の代表選考試合はスカッシュ専用施設(SQ-CUBEさいたま)で行われた。当日は休館日(月曜)で、選考試合関係者・観戦者以外の一般客は施設内に居ない状況だった。
私は三脚をセットし、高さ2mくらいの位置にカメラを設置していたところ、撮影しないよう言われた。

それは、広州アジア大会代表選考試合である。スカッシュはマイナー競技とはいえ、本番のアジア大会ではそれなりに取材や中継のカメラが入るはず。「撮影されていると、本来の実力が発揮できない」と主張するプレイヤーがもしいたならば、代表に選ぶべきではない。そういうことを言うプレイヤーに対しては、「そんなこと言ってるから、本番で勝てないんだ!」と一喝するのが、代表強化担当者の務めであると私は考える。
あそこで撮影を阻止する者が代表強化担当者だから、韓国に負けて『アジア大会の銅メダル』を逃したのだ!…は証明できないが、状況証拠はそれを示している。



1.の無断転用を「私と同じ考え方に基づいて行った」のであれば、2.の撮影阻止はおかしい。撮影阻止を是とするならば、無断転用は非である。
「加納は『撮影フリー&転用フリー』という姿勢なんですが、スカッシュマジックはいったいどっちなんですか?」と、詰め寄っているのだ。











2012年5月22日夜、ブログを公開した直後に、スカッシュマジックのオフィシャルウェブサイトに掲載されているお問い合わせメールアドレス(toiawase2129602@squashmagic.com )に、本件に関する問い合わせメールを発した。



すると、スカッシュマジック有限会社代表取締役社長 袖山浩邦様より、迅速かつ丁寧なご返事をいただいた。



メールやりとりの時間経緯は、以下の通りである。

5月22日夜 加納メール(1)発信

→23日昼 袖山様より返信メール(1)受信

→23日夜  加納メール(2)発信
 24日早朝 加納メール(2)の追記を発信

→24日午前 袖山様よりメール(2)受信

→25日早朝 加納メール(3)発信

→25日午前 袖山様より、メール(3)受信


2日半の間に、双方が3通のメールを送受信している。
寄せられたクレーム系の案件には、(最終的な結論は少し先になるにせよ)まず受け取ったことを表明し、放ったらかしてはいないことを逐次相手に伝えることが、求められるべき対応である。実は内容よりも、対応の迅速さの方が有効なことが少なからずある(もちろん、逆もある)。
袖山様のスピード感は、さすが“社会人のプロフェッショナル”と言うべき見事なものだった。というか、見習い期間を修了した“まともな社会人”であれば、このくらいは出来て当然なのだが。





さて、袖山様からいただいた回答内容を、簡潔に紹介しよう。

1.「不愉快な思いをさせたこと」への謝罪。

2.当該ポスターの写真は、あるスポーツクラブに貼ってあったポスターから、転用した。そのスポーツクラブがどこからどのようにして写真を入手したのかは、不明。

3.清水孝典選手と丹埜倫選手の肖像権(パブリシティ権)に関しては、考慮していなかった。

4.山崎・小川両氏も、(施設側の制約などがなければ、)自由に撮影していいと考えている。

5.今後、撮影・公開の可否についてのルール化が必要。

6.これからもスカッシュの発展に向け、それぞれ尽力していきましょう。




概ね私と同じ考え・姿勢であることが理解できた。
山崎・小川両氏自身の言葉で、自らの考えを表明することを求めたのだが、それは叶わなかった。



以上、「袖山様のメールで示された見解が、スカッシュマジックのコーポレートガバナンスである」と受け取った。
もし、そうではなく、山崎・小川両氏は違う考え方・姿勢・理念を有しているという場合は、直接メールされたし。
teamkano@gmail.com





最後に、加納が発進したメール(3)を以下に記す。明らかな誤字脱字を修正した以外は、「そのまんま」の内容である。




スカッシュマジック有限会社 袖山様

ご回答いただきありがとうございます。

私は自身のブログで「私が撮影した写真は(被写体側がOKであれば)、どうぞご自由にお使いください」と公言していますから、私のブログからダウンロードしたのであれば、著作権に関しては問題ありません。
しかし、「あるクラブに貼られていたポスターの写真を複写して、自社の営利活動に使用する」は、いささか問題ではないでしょうか。その写真の著作権等を自社が保有している場合を除いて。

私は著作権フリーを宣言していますが、「社会のルール」は、フリーではありません。



>山崎小川は 自由に撮影していいと考えてると思います。
「スカッシュマジックの見解」と受け取ります。
この言葉を伺えたので、今回の行動に意義があったと思えます。スカッシュマジックや山崎・小川両氏も、スカッシュの発展を願っている人なのですね。安心しました。



>出していいものか? 誰が確認するか OKするか?などいろいろルールに関しては
>これから決めていければいいのではないですかね?

肖像権に関して、過去いくつかの係争があり、判例がある。すなわち「裁判所の判断」が示されています。

お祭りのパレードやデモ行進など「見られる・撮影されることが常識的に予想される状況」では、被撮影者の承諾なく撮影・公開してもOKです。これには、見物客も含まれます。

プロスポーツ選手のプロ活動中もOKです。「そこから撮影すると危険」や「他の観客の邪魔になる」など、肖像権とは別次元での規制は有り得ますが。
もちろん、その写真・動画を営利活動に使用する場合に発生するパブリシティ権も別です。
また、放映権や著作権など別概念での規制は有り得ます。

「チアガールの開脚シーンを意図的に狙った」や「非撮影者を貶めることを目的とした撮影」などはNGです。
撮影する/されることが常識的と考えられる状況で撮影を規制する場合は、規制に『正当な理由』が必要です。正当な理由を説明しないで規制するのは、「基本的人権の侵害」という憲法違反になります。


スカッシュの大会に関して、プロ登録している選手は、写される側がどう思っていようと撮影・公開はOKですね。当人の事前承諾は必要ありません。これを覆す判決や法令が出るまでは、有効です。
日本スカッシュ協会には、このあたりに関して職業的専門性を備えた人がいないようなので、彼らの判断は標準にはできません。

インストラクターはプロなのか?は、微妙です。当人や所属会社が「プロだ」とするなら、プロ選手として扱うべきでしょう。

プロではない選手の場合は、はっきりしていません。私は、「お祭りのパレードと同じ」という考え方を採用しています。その方が、スカッシュの発展に繋がるからです。
この部分は、袖山様のおっしゃる通り「これからルールを決めていくところ」だと思います。



今回袖山様とメールのやりとりさせていただいたのは、私にとってとても有意義なことでした。
ありがとうございます。


加納





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  1. 2012/05/28(月) 21:23:52|
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著作権(2) 著作権のレゾンデートル

内田樹(神戸女学院大学名誉教授)が著した文章は、入試でよく出題され、予備校・学習塾などの教材や模試に使用されることが多いという。その理由のひとつに、「私がネット上で公開した文章は、コピーフリー、著作権フリーを公言しているから」を挙げている。





私のテクストは多くの学校で入学試験に採用されている。理由はいくつかあるが、意外に知られていないのが、「ウチダのテクストはいくら切り貼りしても著作権者から文句が出ない」ということが広く受験関係者に周知されているという理由である。

入試問題は、そのあと過去問集に採録されたり、予備校の教科書に採録されたりするが、それについて「著作権者の許諾を得ないで勝手に使うな」ということを言い出した方がいて、そのおかげもあって、現在では、小さな学習塾まで許諾申請の書類を送ってきて、1050円とか2100円とか(消費税込みね)を振り込んでくださる。懐手をしていてもちゃかちゃか小銭が口座に入金されることのありがたさについては日本文藝家協会をはじめとする関係各位のご努力をまことに多とせねばならない。

しかし、このたいへん手間暇のかかる作業をしているうちに、ある種の「雰囲気」が著作物の複製利用をする方々のあいだに広まっていることにオーサーたちは気づいていないようである。
ご想像いただきたい。

「コピーライトを既得権と考えて、厳密な使用条件を課す物書き」のみなさんと、私のように「入試やら模試にお取り上げいただけるということは、いわば無料で私の本の『宣伝』をしてくださっているということであり、むしろこちらから『使用料』をお払いすべき筋であるにもかかわらずまことに恐懼謹言」的物書きの二種類のオーサーのテクストを前にしたとき、学習塾や予備校の講師たち(さらには入試作問者や国語や小論文の副読本を自作している先生たち)ははたしてどちらを選好するであろうか。


(中略)


私の若い読者たちの実に多くが「最初にウチダの本を読んだのは、模試の問題においてであった」とカミングアウトしてくれている。模試の問題だと、そのあと先生が「正解」について解説してくれる。作問した先生はもちろん私の読者であって、いろいろ底意があってわざと私のテクストを選んでご利用になっているわけであるから、答案を返す段になると、「前回の模試のこの問1ですけど、出来悪かったですね。今日はそういうわけで、ウチダタツルの修辞法や変てこなロジックの構成について、ちょっと集中的に勉強してみましょうか。来年あたりセンター試験に出るかもしれないしね」というようなお話がつい口を衝くのである。

「予備校の教室など言及されても一文にもならぬ」と考えるのはシロートで、大教室の予備校生たちの中に一人くらい「なんか面白そうだな。この人の本、帰りに本屋で探してみようかな」というような展開になるというのはあながち荒誕な夢想とは言い切れぬのである。

ビジネスというのは本質的に「ものがぐるぐる回ること」である。「もの」の流通を加速する要素には「磁力」のごときものがあり、それを中心にビジネスは展開する。
逆に、流れを阻止する要素があれば、ビジネスはそこから離れてゆく。「退蔵」とか「私物化」とか「抱え込み」というふるまいは、それが短期的にはどれほど有利に見えても、長期的スパンをとればビジネスとして絶対に失敗する。

ビジネスの要諦は「気分よくパスが通るように環境を整備すること」それだけである。
著作権はそれがあると「著作物の『ぐるぐる回り』がよくなる」という条件でのみ存在価値があり、それがあるせいで「著作物の通りが悪くなる」ときに歴史的意義を失う。




内田樹の研究室 「グーグルの存在する世界にて」より引用

※これは、グーグルが中国から撤退したという“事件”の、少し後に発表されたもの。是非リンク先に行き、全文を読んでいただきたい※




内田がコピーフリー、盗用フリーを公言している目的は、「ひとりでも多くの人に、私が書いたものを読んで欲しいから」であって、多くの収入を得たいからではない。

短期的には、使用される毎に著作権料を得られた方が収入は増える。
しかし長い目で見れば、「(コンテンツのクオリティが高ければ)いちいち細かいところまで著作権料を要求しない方が、収入面でも得でっせ」ということも、内田は言っている。


コピーライトという「既得権」に固執する人は、「コピーライトがあるがゆえに生じる逸失利益」というものが存在することにたぶん気づいていない。


実は、肖像権に関しても同じことが言える。
これについて、次のブログ記事(私の写真使用に関する質問に対して、スカッシュマジックから得られた回答を示す)で言及する。




というわけで、私加納哲也も、自身のブログで発表した文章や写真の「経済的権利としての著作権」に関しては、フリー宣言をしている(悪用を除く)。

私が撮影した写真が、「1枚1,000円で、コンスタントに毎週千枚以上売れる」というような状況が実現されれば、私は今の勤務先を辞め、撮影を専業にできる。そうなった場合は、基本スタンスは「ご自由にお使いください」とは言えない。
だが、そのような状況にはどうもなりそうにないので、著作権だなんだ言うのはおこがましいにも程があるってもんなのである。


無断転用であっても、「私の写真を使っていただいて、ありがとうございます」と感謝する。
日本のスカッシュの現状は、私の写真と同様のフェーズにあると思うんですが。






  1. 2012/05/25(金) 21:08:42|
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著作権 (1) 一般的な著作権の説明

以前「肖像権に関する考察」を書いた。

肖像権は、『明確に定義されていないもの』なので考察が必要であった。一方、著作権は明確な定義があるので、考察は必要ない。説明で十分である。


著作権を英訳すると、"copyright"。文字通り「コピーする(複製物を作る)権利」のことである。



例えば、私がAKB48のDVDを購入したとする。
私が対価を払って取得したのは、「そのDVDを、私が自由に観たり聴いたりする権利」である。従って「自分のiPadにコピーして、通勤中に視聴する」などはOK(私的使用を目的とした複製)。

だが、そのDVDを複製して他者に譲渡/販売したり、上映会を開催して他者に視聴させることはNG。
また、そのDVDに一部、もしくは全部を加工するなどして自身の作品を作り、公開することもNG。

「コピーする権利(私的使用目的を除く)」は、そのDVDの販売価格には含まれていないのである。コピーするなら、別途権利を取得することが必要なのだ。

ロンドンオリンピックが近づいてきたので、過去のオリンピック等の写真をTVや雑誌で目にする機会が増えると思う。たいてい、写真の端には「©アフロ」や「写真提供:フォート・キシモト」といった記載があるはずだ。これは、「著作権者である青木紘二さんのエージェント(株)アフロや、岸本健さんの(株)フォート・キシモトから、著作権(写真の使用権)を、有償で取得した上、使っていますよ」ということを示しているのである。



このような経済的権利の他に、「著作者人格権」がある。
実はこちらの方がより重要だと私は考えているのだが、これを説明しだすと「肖像権の考察」のような長編コンテンツになってしまうので、今はしない。そのうち、機会があるときにでもしようと思う。






Wikipediaには間違った記述も多く、参考程度にするべきものだが、著作権に関するページは結構まともなことが書いてある。以下、Wikipediaより数箇所を抜粋して引用する。



著作権
 著作権(ちょさくけん)とは、言語、音楽、絵画、建築、図形、映画、写真、コンピュータプログラムなどの表現形式によって自らの思想・感情を創作的に表現した者に認められる、それらの創作物の利用を支配することを目的とする権利をいう。著作権は特許権や商標権にならぶ知的財産権の一つとして位置づけられている。

 著作権の保護については、『文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約』(ベルヌ条約)、『万国著作権条約』、『著作権に関する世界知的所有権機関条約』(WIPO著作権条約)、『知的所有権の貿易関連の側面に関する協定』(TRIPS協定)などの条約が、保護の最低要件などを定めており、これらの条約の締約国が、条約上の要件を満たす形で、国内の著作権保護法令を定めている。


権利としての特徴
 著作権は著作者に対して付与される財産権の一種であり、著作者に対して、著作権の対象である著作物を排他的に利用する権利を認めるものである。例えば、小説の作者は、その小説を排他的に出版、映画化、翻訳する権利を有しており、他人が著作者の許諾なしに無断で出版、映画化、翻訳した場合には、著作権を侵害することになる。


著作権の発生要件
 特許権、意匠権、商標権などは登録が権利発生の要件であるが、著作権の発生要件について登録等を権利発生の要件とするか否かについては立法例が分かれる。ベルヌ条約は、加盟国に無方式主義の採用を義務付けている(ベルヌ条約5条2項、無方式主義)。なお、日本には著作権の登録があるものの、ベルヌ条約の加盟国であることもあり発生要件ではない。あくまでも、第三者対抗要件に過ぎない。



営利を目的としない上演等(38条)

 営利を目的とせず(非営利)、聴衆・観衆から料金を受けず(無償)、かつ実演家・口述家が報酬を受けない(無報酬)場合には、公表された著作物を上演・演奏・上映・口述することができる。実際には、非営利の要件は厳しく、上演等の主催者が営利目的の商業施設や店舗、会場や催事等である場合には、非営利とは認められない。また、観客等からだけでなく、開催者から実演家に報酬など直接の対価がある場合も認められない。(1項)



著作権と所有権
 著作権に明るくない一般人においては、しばしば、著作物を表象した有体物の所有権を取得したことにより、著作権に類する権限も取得できると誤解する場合がある。しかし、所有権を取得したからといって著作権にかかる諸権利まで取得できるわけではない。このことは美術の著作物についての判例「顔真卿自書建中告身帖事件」で明らかになっている。



引用、以上。






なお、著作権に関してきちんとした知見を得たいのなら、福井健策著『著作権の世紀』(集英社新書)が入門書としてオススメである。肖像権のうちパブリシティ権についてもかなり詳細に説明されているので、スカッシュのコーチ派遣やイベント開催を事業として行っている者や、プロ登録している選手は必読と言ってもいいと思う。




スポーツイベントの撮影・公開に関して意見を述べるなら、せめてここに書かれていることくらいは知っておいて欲しい。そうでないと、“話にならない”のだよ。




(『著作権 (2)』へつづく)






  1. 2012/05/24(木) 05:00:46|
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プロフェッショナルの知見

2012年5月17日、セントラルフィットネスクラブ溝ノ口を利用しようとしてエレベーターに乗ると、内部に掲示されていたスカッシュ体験イベントのポスター(パンフレット?)が私の視界に入ってきた。


P1010623.jpg








このポスターに使用されている写真を見て、どっかで見たことあるような・・・と考えるまでもなく、私が撮影したものだと一瞬で気付いた。

P1010625.jpg







2010年1月30日に私が撮影し、31日にこの記事で公開した写真(4枚目)である。


一瞬で気付いたのは、日本のスカッシュ界において、このような写真が撮れる人は極く限られていることと、私は「いつどんな写真を撮影・公開したか」を、かなり正確に記憶しているからである。


ポスター内の記述で「担当IR:山崎コーチ」とあるのは、スカッシュマジックの山崎貴行氏であろう。




事態を整理する。

【事実】
東証1部上場企業であるセントラルスポーツ株式会社が、自社の事業に於いて、私(加納哲也)に著作権がある写真を、無断使用している。

【加納の推察】
・セントラルスポーツは、このイベントの運営を、スカッシュマジックに委託している。
・スカッシュマジックは、この業務受託により、セントラルスポーツへの売上が発生する(=参加者に向けては無料のイベントだが、セントラルスポーツは自社の営利に誘導するのが目的の販促活動を行なっているのであり、スカッシュマジックはセントラルスポーツから収入を得ている)。
・このポスターを作製したのは、スカッシュマジック関係者の誰か。
・ポスター作成者は、加納が運営するこのブログ(若しくはそこから2次使用したもの)に掲載されている写真をダウンロードし、無断使用した。
・被写体となっている清水孝典選手・丹埜倫選手のパブリシティ権(肖像権のうち、プロスポーツ選手などが有する経済的権利)も、考慮されていない。




以下、私の推察が当たっているという前提で、話を進める。



※以前他所で書いたが、私は1987年、社名に「写真」を含む企業に入社し、以来20数年以上に渡って、主に写真・印刷に使われる機材(カメラ・フィルム・プリンター等)の営業・生産計画立案・資材調達という職務によって収入を得、生計を立ててきた。2006年に社名から「写真」は外れたが、かつての競合他社が写真事業から撤退したり経営破綻する現状に於いても、写真文化を守り抜いていくことを宣言している。
つまり私は、「写真に関するプロフェッショナル」である。写真撮影・使用に関わる様々な知的財産(著作権・肖像権・意匠権など)について、職業的専門性を備えている。
スカッシュの撮影・公開やブログの運営は、職務を離れた私のプライベートな活動だが、どのようなケースで撮影・使用がOK/NGになるかなどの判断は、職務で培った専門性を備えた上で行っている※



結論を先に述べる。
本件は、セントラルスポーツ及びスカッシュマジックが、私の著作権を侵害している。
すなわち、違法行為であり、『社会の常識としても、アウト』である。

が、私は使用差止請求
(YouTubeで「この動画は著作権者の申請により削除されました」というアレとか)などを行わない。



その理由の第一は、この無料体験会というイベントが、「スカッシュの発展に寄与するもの」と判断するからである。
スカッシュの発展に私のスキルや著作物が役立つのは、私の本望である。被写体となっている清水孝典選手や丹埜倫選手も、個人としての姿勢は私と同じではないかと思う(プロスポーツ選手やスカッシュ施設経営者としての経済的権利については、別かもしれないが)。

日本でのスカッシュの発展を願う者は、国内でもクオリティの高い試合が観戦でき、それが多くの人の目に触れるようになることを望む。その「多くの人」には、“現在はスカッシュファンではない人”も含まれる。
「スカッシュって楽しそう」や「この選手、カッコイイ!」と思ってもらえる写真や動画が、できるだけ多くの人に届けられるようにすることが、スカッシュの発展を願う者の務めである。
そのような活動を、著作権や肖像権を持ち出して阻止・規制しようとするのは、「スカッシュの発展を阻害する人」である。

このイベントが成功する、すなわち「多くの人がスカッシュを初体験して、その魅力にとりつかれること」を望んでいる私が、「著作権侵害だから、あのポスターを外せ!」と要求するのは、筋が通らない。



第二の理由は、このポスターを作成するにあたって私の写真を選択した人は、これを「ポスターに使う価値がある」と評価してくれているからである。その価値の大部分は、被写体となっている両選手の魅力に因るものではあるのだけど。
「清水さん、カッコイイ! この写真を使って、スカッシュの魅力をアピールしよう!」と考え、私の写真を採用したのだ。

その評価には、「私の写真を使っていただいてありがとうございます」と応えることにしている。無断使用を非難したり、ロイヤリティを要求したりはしない。
このあたりに関しては、2012年1月1日に「パブリック・ドメイン」というタイトルでブログ記事を書いているので、参照いただきたい。


「どうぞご自由に撮影してください。っていうか、私を撮っていただいてありがとうございます」という方には、「どうぞご自由に使用してください。っていうか、撮影させていただいてありがとうございます」で応える。そういうサイクルで回っている組織や社会は、とても暮らし易く、発展に向かう。
スカッシュ界がそのようなサイクルで回ることを、私は望んでいる。



一方、スカッシュマジックの山崎貴行氏や小川哲明氏は、私とは考え方が異なるように思われる。
山崎氏は2010年8月2日、代表選考試合で、私に撮影禁止を言った側の人間である(現場の責任者は潮木仁氏。撮影不可の理由を求めたところ、潮木氏は「施設に一任した」と発言した)。この際の話し合いで、山崎氏は撮影不可の理由に肖像権を持ち出した。

また、小川氏は2011年3月5日、スカッシュマジックオープン大会会場で、プロ登録している選手を撮影していた私を規制しようとした。その際、彼には肖像権などに関する知識が乏しいと感じられたので、「スカッシュコーチ派遣やイベント開催などを職業として行っているのならば、肖像権等について専門的知識を持っておくべき」と伝えた。小川氏は、「そうします」と答えた。

彼らは「スカッシュに関わるプロフェッショナル」なので、スカッシュに関わる著作権や肖像権に関しても職業的専門性を備えている“はず”である。
私に著作権がある写真をスカッシュマジックが無断で使うのなら、山崎・小川両氏は前言を撤回した上で、「当社関連イベントに関して、加納さんに限らず誰でもいつでも(施設側の制約等がない限り)ご自由に撮影・公開してください」と表明しておくべきではないか。

それをしないで、山崎貴行氏本人が担当するイベント(しかも営利事業)の告知に、私が著作権を持つ写真を無断使用するのは、“筋が通らない”ぞ。



今回採用されたようなクオリティの写真が豊富に存在し、(悪用でなければ)誰でも自由に利用できるようになることが、スカッシュの発展に役立つと私は考える。

スカッシュマジックには、「スカッシュのプロフェッショナル」としての見解を伺いたい。
直接メールを出すので、回答を乞う。







なお、著作権は、肖像権とは違って法令で明確に規定されている。

著作権法


刑事事件としての著作権法違反の最高刑罰は、「10年の懲役、若しくは1千万円の罰金」である。これは、「ビートルズの海賊版CDを大量に販売して、多額の収益を得た」といった類の犯罪に科せられるものだ。
今回程度の著作権侵害であれば、刑事事件として立件される可能性は極めて低い。だが「違法行為であることは100%間違いない」と、写真のプロフェッショナルとして断言する。つまり「民事事件としては、その違法性が明らかになる」ということである。

1部上場企業にとって、それがどのような重みを持つのか、よく考えてみると良いだろう。






  1. 2012/05/22(火) 22:53:49|
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葉桜

葉桜が好きです。





ソメイヨシノもいいですが、

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2011年4月16日撮影








葉桜は八重桜が特に好き☆ 

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2012年5月1日撮影










その理由を考えたら、











「色的に桜餅に似ているから」







と気付きました。










納得。







あっ、今日は柏餅食べなくちゃだわ♪







  1. 2012/05/05(土) 11:52:13|
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2012 TWO GW IN 新横浜(4) アベミングの左手の法則

フレンド優勝の阿部君が、その『体の割に大きな左手』で掴もうとしているのは、何なのか?


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A:輝く未来

B:丸山先輩のポジション

C:女性のハート

D:女性の◯○◯◯(E~F、もしかしてG?)





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答はWEBで!!!

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  1. 2012/05/04(金) 08:29:44|
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2012 TWO GW IN 新横浜(3) 坂本道場

「オヤジ」、「アピール」と来たら、この人を避けては通れまい。



スカッシュ初代全日本チャンピオン(9連覇)、坂本聖二65歳であーる!
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見た目はだいぶ変わったけど、人柄は変わらないのね♪
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やってることも変わらない。

YouTube動画「坂本聖二道場」



26年前の記憶が、フラッシュバックするぅー!!!



違うのは、「当時は、坂本さんが走ってた」というとこだけ。
とにかく、「自分に厳しいメニュー」を作り、自分に課していた。

懐かしくて恐ろしい記憶です★




  1. 2012/05/02(水) 08:35:58|
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2012 TWO GW IN 新横浜(2) オヤジたちのアピール  

大根田芳浩さん(47歳) 目でLet Please!
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長久保勝彦さん(57歳) ボールが床に転がる前に、ラケットでプリーズ!
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春日井宏さん(70歳) 清く正しくアピール
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ラケットでもアピール
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レフリーの回答、写ってますね。







あらよっとアピール
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他の試合を含むたくさんの写真は、FaceBookのアルバムで。
どんどん追加していきます。






  1. 2012/05/01(火) 07:00:05|
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