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TEAM KANO戦記

美味しそうなこと、オモシロそうなことに必要以上に情熱を注ぐ人たちの記録です。スカッシュについても思いついたことを書いてみようかと。 パスワード希望の方は、実名フルネームを明記してteamkano@gmail.comまでメールしてください。

就活中の学生へ

就職活動中の学生をよく見かける時期になった。
学生にとって企業の採用試験は、今まで経験してきた入学・進級試験とは質が違うため、かなりストレスフルな状況に追い込まれる人が多いように感じる。

ストレスはそれなりに人を成長させるけど、「(自ら望んで受ける場合を除いて、)できるだけ少ない方がいい」という経験を、私自身がつい最近したこともあり、学生諸君には出来るだけストレスフリーでいてもらいたいと思う。


ということで、以前も紹介したけど、内田樹(神戸女学院大学名誉教授)の文章を読んでいだだきたい。



「リクルート」というのは「新兵徴募」ということである。こんな情景を想像してみて欲しい。
戦場で、小隊長から前線の兵士たちに無線が入る。
「現在位置を報告せよ」

「えっと、ですね。上には空があります。下は地面です」
というような報告をする兵士は「パス」される。当たり前だね。

「何か麦畑みたいなところにいます。ひばりが鳴いてます。あ、ヒマワリきれい…」
なんていう報告をする兵士も「パス」。

「はい、私はこのあとばりばりと功績を上げてですね、いずれは将官となって三軍に指令する立場になりたいと思っております、はい」というような報告も「パス」。

必要なのは「はい、現在位置マルヌ橋西方300メートル。橋の東側に敵戦車一台、歩兵一個小隊。機関銃二座です。こちらが高台で遮蔽物もありますので、分隊の応援あればただちに攻撃可能です」というような報告である。

私はどこにいるのか、何が見えるのか、どこに行けるのか、何ができるのか。そして、そのミッションがなぜ私以外の誰によってもいまのところ代替できないのか。
それを報告できる兵士だけが前線で「使い物」になる。



内田樹の研究室 「自己アピール」って何ですか?






軍隊は、『目的が明確な組織』である。戦争に勝つ。とてもシンプル。
営利企業の組織体系・命令系統や求める人材が、(ある側面に於いて)軍隊と似た傾向を帯びるのは、必然であろう。

ではどうすれば、内田が例に出したような報告ができる「使える人材」だと、企業の採用担当者に思わせることができるのか?



答えのひとつ目は、他者に「私って、どう?」と尋ねることである。

自己評価がアテにならないことは、皆さんも十分経験されていることであろう。
私どこにいるのか、何が見えるのか、どこに行けるのか、何ができるのか。これがわかるのは、地図・コンパス・望遠鏡・兵器などの道具を使いこなすことができるからだ。

就職活動において、これらの道具に相当するものが『私を評価してくれる他者』である。ただし、誰でも良いわけではない。地図やコンパスの精度が低いと正しい位置が認識できないように、私を“フェアに評価”してくれる他者のみが、ツールとなり得る。



自己評価についても、内田樹の言葉を引用しよう。


自己評価よりちょっと高めに点をつければあとで「自分は狡い人間なのでは」とくよくよすることになる。自己評価よりちょっと低めに点をつければ、「自分は過剰に謙遜するイヤミな人間なのでは」とこれまたいじけることになる。

ではどうすればいいのか。
別にむずかしいことではない。甲野先生の自己申告制では、成績表に点数を書き込むのは自分だけれど、他人に評価を求めることは禁じていないからである。

自分の点数を知りたければ、あたりを見渡して、「人を見る眼」がありそうな人を探せばいい。そして、その人に「私は何点くらいかな」と訊けばいい。
あなたに「人を見る眼」があれば、その問いにきちんと適切な解答をしてくれる人を過たず探し当てることができるはずである。

正確な自己評価などというものはこの世に原理的に存在しない。
「正確な自己評価が出来ている人」が存在するように見えるのは、その人が「自分についての適切な外部評価を下してくれそうな人」を言い当てる能力を持っているからである。おべんちゃらを言うタイコモチやイエスマンに取り囲まれている人間が「正確な自己評価を下している」とは誰も思わない。
逆に、何を言っても「アホかお前は」と言って頭をはたくような人とつるんでいる人間もやはり「正確な自己評価」とは無縁である。

人間は自分のことは適切には評価できない。でも、「私のことを適切に評価してくれる人」を探し当てることはできる。
自己評価とはその能力のことを言うのである。



内田樹の研究室 「甲野先生の最後の授業」




あとは、あなたに「“フェアな評価”を受け入れる器量」が備わっていれば、大丈夫。
聞いてて耳が痛いこともある。でも、「(フェアに評価した結果であるところの)あなたの欠点」を指摘してくれる人を大切にするのが、「自己評価能力がある人」なのだ。





さて、ひとつ目の答えは「己を知る」。ということは、ふたつ目は当然、「敵を知る」である。
といっても、志望する企業の売上高・株価・自己資本率・初任給・福利厚生・・・などを調べるのではない。採用担当者は、どのような場合に「コイツは使える人材だ!」と感じるのかを探るのである。

最初に引用した「現在位置マルヌ橋西方300メートル。橋の東側に敵戦車一台、歩兵一個小隊。機関銃二座です。こちらが高台で遮蔽物もありますので、分隊の応援あればただちに攻撃可能です」を内田樹が書いているとき、彼の脳裏には映画『プライベート・ライアン』でトム・ハンクス演ずるミラー中尉が、上官に戦況報告するシーンが浮かんでいたのだろうと想像する(2010年6月、早稲田大学で行われた講演で、この映画に言及してた)。その報告を聞いている途中で、上官は「コイツ、有能だな」という表情を浮かべていた。
作戦を立案し、指揮する上官が欲しているのは、どのような情報なのか。それをわかっているのが、「使える人材」なのである。


「敵を知る」は、考えていても埒が明かない。行動あるのみ。
第一次、第二次面接の担当を、30代前半くらいまでの若手社員が務める企業がいくつかある。自分とウマが合う先輩や、尊敬できる先輩がいたら、会いに行って「どんなのが“使える人材”ですか? 先輩が面接官だとしたら、どういう受け答えをする学生を採りますか?」と聞いちゃおう。

その先輩の勤務先が、自分が志望する企業・業種でなくても構わない。自分とウマが合う(価値観・評価軸が近い)、尊敬できるということが重要である。旧知にそういう先輩がいない場合は、OB名簿や人伝えで目ぼしい人を探し出して、会って話を聞かせてもらう。
図々しいお願いだ。でも『仕事』の多くは、「図々しいお願いを、相手に受け入れてもらうこと」なのだ。これが恥ずかしくてできない、億劫だというのなら、あなたは「仕事に向いていない人」、すなわち“使えない人材”である。冷たいけど、そういうことだ。
「モデルになってもらえませんか?」と声を掛けられない人は、ポートレートのカメラマンには向いていない。そういうこと。




慶応スカッシュのOBには、某企業の人事部で採用を担当していた人がいる。そういう“採用のプロ”の話を聞くのが、一番手っ取り早い。


例えば、4つの案件に関して、あなたの本音が以下だったとする。

A:そう思う
B:そう思う
C:どちらともいえない
D:そう思わない

「どうやらDについては、『そう思う』と答えた方が面接でのウケがいいらしい」というウワサが学生間で流れたとする。それを真に受けて、本音は違うのに「そう思います」と答えたら、プロには見抜かれる。だって相手は毎年何千人、何万人という学生を相手にしているのだ。「コイツ、本心ではそう思っていないのに、マニュアルに沿ってそう答えてるな」と見抜けて当然なのだ。
そして「Aについてそう思うのはわかるけど、それはあまり強調しない方がいいよ。で、Bを積極的にアピールしよう!」といったような“プロ視点”のアドバイスが得られるはずだ。

遠慮はいらない。礼儀正しくお願いしさえすれば、OK。
使えるものを最大限利用して、就活なんかさっさと済ませちゃえ。




Good Luck!







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  1. 2012/02/28(火) 20:59:53|
  2. その他
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2012 CP+

今年で3回目です。

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一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)プロジェクト審議会委員長、つまりスカッシュで言えば「大会実行委員長」の後藤哲朗さんは、スカッシュプレイヤーでもある




セミナーの講演などをしてしてるテラウチマサトさんも、スカッシュプレイヤー。
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昔のカメラショーと比べると、女性客が増えましたなぁ。。。。
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家元の目的はモチロン、
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写真のスキルアップですよーだ。
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スポーツ写真のスキルって、聞く機会なかなかないのだ。
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2月12日までパシフィコ横浜で開催中です。みなさん、行きませう☆




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そして、「あなたの大切なもの」を、写真にしましょう。




とゆーことで、Facebookのアルバムへどーぞ☆





  1. 2012/02/11(土) 00:39:42|
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