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TEAM KANO戦記

美味しそうなこと、オモシロそうなことに必要以上に情熱を注ぐ人たちの記録です。スカッシュについても思いついたことを書いてみようかと。 パスワード希望の方は、実名フルネームを明記してteamkano@gmail.comまでメールしてください。

速報、僚生初戦敗退!!!

※全日本ネタの途中ですが、予定を変更して臨時ニュースをお届けします。





その日は朝から不吉な予兆があった。
いつものように乃木坂駅からミッドタウンのオフィスに向かっていると、東急ストアからレジ袋を下げたニイちゃんが出てきた。


どっかで見たことあるような・・・・?




「あっ、カノーさん!」と声を掛けてきたのは、キウピーだった。


「ボク、六本木に住んでるんすよ」って、どんなセレブっすか?

朝9時前に、スーパーで買い物してるって、アヤシすぎくね?









それでもマジメに仕事してると、夕方コバヤシ父よりメール着信あり。

「僚生が二郎行くって言ってるんですけど、一緒に行きます?」






二郎と聞いて断ることはインポッシボー!
「でも今日水曜日だから、関内は休みっすよ」




とゆーことで、ルネ天帰りの僚生と中山駅で待ち合わせして、二郎にチェックイン!
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家元の小ヤサイニンニク(650円)&黒ウーロン
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折り返し地点で「ふう、まだこんなに残ってるのか。。。」と心が折れそうになったが、二郎歴27年はダテじゃない。
今日はややアッサリ目(あくまでも二郎基準)だったこともあり、何とか力でねじ伏せた。




アラフィフ2人がクリアして外で待っていたが、僚生はなかなか出てこない。


僚生が席を立ったので「おっ、クリアしたかっ?!と思ったら、水の追加して席に戻っていった。

このタイミングで水を追加するということは、ペース配分がわかっていない証拠である。初心者が犯しがちなミスだ。






そして・・・・・・





中山二郎 bt 小林僚生 小豚麺カタアブラ少なめ
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僚生コメント:「二郎様(小)、参りました。もう気持ち悪いです」






祝! 
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  1. 2011/11/30(水) 23:25:58|
  2. おいしいもの
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誇り ~2011全日本スカッシュ選手権最終日 その(2)

男子決勝
机伸之介 bt 小林僚生 13-11 11-6 11-4


準決勝「福井裕太 vs 机伸之介」は、福井に分があると私は考えていた。
理由は、「福井には優勝経験があり、机にはない」から。スカッシュの実力は五分五分。勝敗を分けるのは、全日本優勝経験の有無だ、と。小林海咲がファイナル5-0から松井千夏に逆転を許したのや、掴みかけていた伊藤明の手からするりと逃げていった等の理由のうち何割かは、経験の無さに起因している。

しかし私の予想は外れた。実際に勝敗を分けたのは、「強くなることにどれだけ真摯に取り組んだか」だった。
1年前の敗戦以降、机が続けてきたであろう努力や工夫は、『全日本に潜む魔物』を振り払った、かに視えた。


魔物は、決勝の1stゲームに姿を現し、暗い沼に机を引き摺り込もうとする。小林にも優勝経験はないのだが、純粋なチャレンジャーの立場で挑む者は、魔物の好物ではないらしい。
遠藤共竣との激戦から徐々に蓄積したダメージを感じさせない小林のフレッシュな動き対し、机の表情は硬く強張り、ドロップショットを打つ腕は萎縮していた。が、7-10とリードされたところから、机は自らの力で、魔物を捻じ伏せることに成功した。


そうした危機を乗り越えての初優勝に相応しくないほど、机の態度は淡々としていた。派手なガッツポーズや、感涙はない。拍子抜けするくらいに。
それは、自身がが「スカッシュが強くなることに、真摯に取り組んだ」ことと、周囲の支えが、チャンピオンに相応しいものであるとわかっているからだろう。

そう、彼はチャンピオンに相応しい要素を誰よりも身に付け、なるべくしてチャンピオンになった。「世界のどこに出しても自慢できるチャンピオン」を得たことを、私たちは誇ろう。



ありがとう、机伸之介。






  1. 2011/11/29(火) 19:29:14|
  2. スカッシュ
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歓喜 ~2011全日本スカッシュ選手権最終日 その(1)

ここに至るまでのあれこれや、このあとのなんやかんやあるんだけど、ま今日はこのへんにしといたろ(@池乃めだか師匠)


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3連覇おめでとう。




  1. 2011/11/28(月) 00:55:13|
  2. スカッシュ
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つながるテクノロジー ~2011全日本スカッシュ選手権4日目 その(1)

今日はいろんなネタがあるんだけど、まずはTwitterで流したこれから。



男子準々決勝
伊藤明 bt 丹埜倫 11-6 11-4 12-10


試合終了後、マーキングシートにサインをし、レフリー・マーカーと握手を交わすと伊藤は斜め上を見上げ、

「パパ頑張ったよー!」

と叫び、ガッツポーズをした。




ん? 誰に向けた言葉なんだろうと訝んで振り返ると、伊藤の目線の先は、ustream中継用のカメラがあった。




そうか、彼は自宅でライブ中継を観ている我が子に、“頑張っているパパの姿”を見せたんだ。



そういうことが可能になるテクノロジーが、数年前と比較すると大幅に安価に手に入るようになった。気を回し過ぎてヤヤコシイ制限などせず、彼のように“正しく”使えばいいのだ。






  1. 2011/11/26(土) 21:21:30|
  2. スカッシュ
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ブログのパスワード

前回のと変わってません。以前パスワードをお渡しした何人かの方からお問い合わせいただいたので。

「love-all」の次のやつです。ハイフン入り。





良いコンテンツ(「自分が提供できる範囲で、ベスト」という意味ね)を、できるだけ多くの人と共有したいと思っているので、パスワード化なんてしたくないんです。

でもちょっと検索で見つけられると・・・なネタだけ、パスワード化します。
某光学機器メーカーに関する件とかもっと詳しく書きたいのだけど、仕事柄ちょっとアレだったりするので、アレします。



不正経理・粉飾決算・特別背任・横領・・・・ 「えっ、あの人がそんなことしてたなんて!?」な暴露ネタとか、映画『それでもボクはやってない』の逆バージョン(実話)とかもしちゃおかなーなんて。あ、痴漢はしてもされてもいないっすよ。

犯罪者にはなろうと思って実行すればなれるけど、逆はそういうワケにはいかない。
悪者がいたら、正義の味方が現れてやっつけてくれる・・・・てのがドラマと現実ではどう違うのか、我が身をもって体験しちゃったりなんかして。

書くかどうかわかりませんけど。








  1. 2011/11/26(土) 14:14:47|
  2. その他
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躊躇 ~2011全日本スカッシュ選手権3日目

男子本戦2回戦 丹埜倫 bt 岡田賢 11-7 11-9 11-8


この日1試合目の宮尾戦で予想以上の苦戦をしたせいか、岡田のショットは精度を欠き、ゲームカウント0-2で迎えた3rdゲームも6-9と丹埜にリードを許す。
この時点で岡田はセーフティなショットのみを放ち、丹埜のミスを待つ戦略に切り替えた。ゲームの途中で自らのパフォーマンスを分析し、それに応じた戦略変更を実践できるのがトッププレーヤーなのである。
岡田のこの戦略変更は功を奏した。長い長いラリーの末、丹埜ミスというパターンで8-9まで追い上げた。


しかし、「長いラリーの末の失点」の連続という厳しい状況にもコンセントレーションを失わず、諦めずにボールを追い続けた丹埜に、勝利の女神がウィンクをする。

前の2本と同じく長い長いラリーを経て、丹埜のドライブがコート中央に飛んだ。丹埜はコートの右側、ボールにやや近い位置にいる。岡田は、プレーを止めてアピールしようかと一瞬迷った後、丹埜のいないバック側にフォアハンドでドライブを打つことを選択した。
この一瞬の躊躇が、ここまで3つのラリーで続けてきた岡田の機械のように精度の高いショットにブレを混入させる。クロスドライブになるはずだった岡田のショットはティンを叩き、丹埜にマッチボールが訪れる。

最後は丹埜の放ったサイドウォールを這うフォアストレートドライブが相手のミスを誘うという、岡田が選択して成功しかけたタクティクスで、マッチオーバーとなった。




1回戦の小林僚生vs遠藤共竣と同様、スコア以上に接戦で見応えのある素晴らしい試合だった。







  1. 2011/11/26(土) 08:17:27|
  2. スカッシュ
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2011全日本スカッシュ選手権2日目

んー、特に言うことなし。

ここで書いた中学生のバイオリン関東大会で感じた『上達すべく真摯に取り組んだ者だけが発するオーラ』を放っている試合はなかった。










全コートの照明の暗さと、2・4コートの色温度に違和感を覚えない者は、スカッシュのクオリティと写真に関して語る資格はないと思う。





9月のSQ-CUBE CUP 4番コートで撮影

<JPEG撮って出し>
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<RAW→ホワイトバランス補正>
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この時点では蛍光色/電球色カクテルっていうか「まだら光」だったので、ホワイトバランスだけは撮影後に補正した。









スカッシュの撮影は原則アクリルウォール越しなので、コントラストが低下する。

この写真で、「(1)直接光の顔の部分、(2)バックウォール越しの腰から下、(3)サイドウォール越し」の順で白っぽくなっているのがお分かりいただけると思う。
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ということで、何度か撮影後に補正した経験を基に、ピクチャーコントロールで
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「SQUASH」という設定をつくり、
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こういう設定をして撮影すれば、
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後処理はほとんど不要(ヒストグラムは正常分布に近くなるので)なんだけどなあ。。。。



今回は色温度転んでるけど、まだら光ではないので、マニュアルでホワイトバランス取ればJEPG撮って出しでイケるはず。あの暗さは厄介だけどね。

アクティブD-ライティング(ダイナミックレンジ拡張)は「より強め」。ニコンのアクティブD-ライティングは、「露出アンダー目に撮影してハイライト部を残し、シャドー部を覆い焼きみたくソフト処理する」ようにプログラムされているので、これを使うとシャッタースピードが稼げる=同じシャッタースピードなら、ISO感度をより低く設定できる。
あの暗さで被写体ブレを防いで、かつノイズ除去しつつ解像感を損なわないためには、かなり有効。
ただしシルエットなどダイナミックレンジ拡張をしたくない状況もあるので、ファンクションボタンをアクティブD-ライティング切り替えに割り当てておき、撮影意図に合わせて適宜調整する。


このブログに載せてる写真はすべて、Exif情報を残している。
AFはAF-Cの21点ダイナミックが一番当たる。AE-L/AF-LボタンをAF-ONに割り当てて親指AFし、人差し指はシャッターに集中する。連写に頼らず、一発目で当てるように練習しておくと、インパクトの瞬間やジャンプ・ダイブ、選手の表情の変化などに反応できるようになってくるよ。
ピント位置を選手の顔に置いて当たらないときは、胸や袖(特にウェアのロゴが入っているコントラストの高い部分)に置くのを試してみてね。



ま、でもこんなテクニックよりも、良い写真を撮る最重要項目は、「被写体への愛」。これがあれば、自然と良い写真になる。「広角側で人物を撮るときは、顔を構図の中心に置く(端におくと歪むので)」などの基本も、スキルとして教わらずとも「被写体への愛」があれば、結果的にそうなっていくのである。



Good Luck!







  1. 2011/11/25(金) 15:17:05|
  2. スカッシュ
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触媒  ~2011全日本スカッシュ選手権初日(男子予選)

「若い選手には、目一杯踏み台にしてもらいたいです。そうなれたなら、嬉しい」


試合後、この6年間に私が観た海道のプレーで今日がベストだったことを伊藤明に伝えると、表情を変えずに彼は言った。




海道泰喜は、とても楽しそうにスカッシュしていた。7月のテクニファイバーオープンで小林海咲に勝った試合も楽しそうだったが、今日の敗戦ではそれ以上にワクワクしていた。「オレって、こんなスッゲーことができるんだ!」という悦びで、海道の知性はゾクゾクし、楽しくてしかたなっかたのだ。

元来とても高い海道の潜在能力が、伊藤明という触媒によって鮮やかに開花した瞬間を、私たちは目撃したのかもしれない。その手応えを誰よりも強く感じたから、伊藤は自らを『踏み台』と表現したのだろう。

海道のベストを引き出せるほど、伊藤のパフォーマンスが素晴らしかったということである。それは、スコアでは表現できない。テキストや写真・動画でも、ごく一部しか伝えることができない。
生での体験を、強くお薦めする。その空気に触れるだけでも、会場に足を運ぶ価値がある試合だった。



伊藤明 bt 海道泰喜 11-3 12-10 11-4




  1. 2011/11/23(水) 23:22:45|
  2. スカッシュ
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accountabilityについて

この1カ月ほど、某光学機器メーカー絡みの報道で、「説明責任」という言葉がよく使われています。これ、「accountability」の訳語なんですが、実は翻訳間違い。正しくは「説明義務」です。



 責任とは、ある辞書によれば①その立場上当然当然遂行しなければならない任務、②自己の行為の結果について負わされる責めや償い、と解説されているが、法的には、自己の作為又は不作為に基づき、その結果について、一定の制裁、負担、新たな義務、その他の不利益を負わされることである。

 つまり義務とは、その立場に応じて当然にしなければならないこと(作為義務)及びしてはならないこと(不作為義務)を言い、責任とはある法律行為によって自己に課せられた義務を怠った場合に、自己の作為または不作為に基づくその結果について、一定の制裁、負担、新たな義務等の不利益を負わされることを言う。
 従って、辞書の①「…しなければならない任務」とは、「…遂行しなければ責めを負わされる程に重い任務」を意味しているのである。

 以上の理由により、「accountability」を「説明責任」と和訳するのは誤りであり、正しい和訳は「説明義務」である。


川村眞一著 『現代の実践的内部監査』より引用





「義務」を遂行できなかった時に取るのが「責任」。だから立場上義務を負う人にがそれを遂行しなかった場合、「責任を取れ!」と迫る前に、「義務を果たせ!」と要求すべきなんですね。で、要求に応じられなかったら、辞任する・刑罰を受けるなどの責任を取らなければならない。

この「accountability=説明義務」について解説しましょう。スカッシュとは関係ない話のようだけど、実は結構絡んでるんですよ。




【ケーススタディ1】
(1)Aさんは10月10日、1枚1,000円の宝くじを8枚購入した。
(2)10月20日、宝くじ当選発表があり、Aさんが購入したうちの1枚は5等(1,000円)が当選、残り7枚はハズレだった。
(3)10月25日、Aさんは、当選した宝くじを1,000円に換金した。
(4)10月31日、Aさんは家計簿に「10月10日 支出:8,000円(宝くじ購入)、10月25日 収入1,000円(当選宝くじ換金)」と記入した。


Aさんの行為や家計簿記入は、全く問題ない。
某光学機器メーカーの件は、10月31日の家計簿を「資産:宝くじ1,000円(10月25日に換金しなかったので)+費用:宝くじ評価損7,000円」とすべきところを、「資産:宝くじ8,000円」と恣意的に高く記帳し、費用7,000円を11月以降に先送りして、別の項目で処理してた、みたいな話なんです。



さて、一見問題ないAさんの行為・家計簿記入ですが、以下の事実があった場合は様相が異なってきます。

(0)10月1日、Aさんは「どうしても生活費が足りないので、1万円貸して」とBさんにお願いし、10月31日に返済する約束で1万円を借りた。
その1万円のうち、2,000円を生活費に充てた。宝くじを買った資金は、その残りの8,000円だった。


「生活費が足りないから」という理由で借りたお金の多くを、宝くじ購入に使う。もちろん違法行為ではないけど、道義的には問題ありです。それよか、Bさんへの返済はどうする?

そこで、
(5)10月29日、Cさんから「どうしてもお金が必要なので」とお願いして2万円借り、うち1万円をBさんへの返済に充てた。

そしてそして
(6)11月1日、Cさんから借りた2万円の残り1万円で公営競馬の馬券を買い・・・



はい、落語に出てきそうな典型的ダメ人間パターンですね。
Aさんとのお金の貸し借りが無い人には、「別に違法行為はしてないし、何にどう使おうがオレの勝手だろっ!( 万馬券当てて、)倍にして返してやらあ!!!」と言えますが、BさんやCさんにはそういうわけにはいきません。何に、どう使ったのか、どうやって返済する計画なのか説明を求められたら、答える義務があるのが道理です。
で、説明内容が上の通りだったら、「もうAさんにお金を貸すのは止めよう」とBさん・Cさんは普通考えるはずです。





【ケーススタディ2】

家元が「元祖家元らあめん総本家」というラーメン店を開業するとします。うん、胡散臭い名前だw
店舗の設備や、材料の仕入れ、宣伝広告費などの開業費用を手持ちのお金や貯金で賄い切れない場合、銀行等に「ここにこうゆうラーメン店を開業します。これだけ儲けが出るから、ちゃんと返済できます。だからお金貸して」と説明し、借ります。

銀行等から借りる以外に、出資を募るという方法もあります。「100万円出してくれたら、お店の儲けの5%を配当しますよ」と約束し、集めるのです。

で、100万円出資してくれたDさんやEさんには、決算後に報告と配当をします。「売上200万円ー費用190万円=利益10万円でした。だから配当金は5,000円です」といった具合です(例によって、税金とか細かいことはスルーで)。


でも金額だけ報告すれば良いわけではありません。「チーズをトッピングにしたら、美味しいラーメンになるぞ♪ 話題性もあるしバカ売れしてウハウハだぜっ!」なんて目論んで、高級粉チーズを100万円仕入れた。しかし案の定失敗し、90万円分は腐ってしまったので捨てた。費用190万円のうち90万円はこれだった・・・なんて実情があったりして。
この損失がなければ、利益は100万円で、配当金5万円だったのです。

Dさんは「これに懲りて、同じような失敗はもうしないだろう。だったら、出資額を増やそうか」と考え、Eさんは「そんな失敗するヤツは、また繰り返すに決まってる。出資は止めるから、100万円返せっ!」と判断するかもしれません。
いずれにせよ家元は、元祖家元らあめん総本家の経営内容について、出資者やお金を借りた銀行に説明する義務があります。出資者や債権者(お金を貸した人)が、出資や債権を今後どうするかを判断するための材料を提供しなければなりません。例で示した90万円の損金は「開示すべき重大な事実」なので、必ず報告しなければなりません。






以上2つの例でおわかりの通り、個人・法人は、利害関係者に対して説明義務を負います。
特に上場企業は、会社法(旧商法)や金融商品取引法(旧証券取引法)などによって、いつまでに(決算日から45日以内に、など)、誰が(経営者・取締役・会計監査人など)、誰に(株主・出資者・債権者・取引先等利害関係者など)、何を(財務諸表・監査報告書・内部統制報告書など)報告・説明する義務があるかを、明確に定められています。

その義務を果たせなかった場合、上場廃止・業務停止・罰金・懲役などの責任を取らなければなりません。ホリエモンが服役中なのは、当時代表取締役を務めていた上場企業の有価証券報告書に約50億円の虚偽記載があった(=説明義務を果たさなかった)から、その責任を取ってるんですね。


【ケーススタディ2】は「売上や利益に貢献するはずだと思って行った行為が、結果的にマイナスになった」という『経営判断ミス』であり、正しく会計処理して報告していれば法的には問題ありません。「ラーメン店経営者としての能力は問題あり」とされるかもしれませんが。

これをなかったことにする、すなわち使い道の無い90万円分のチーズを原材料在庫として報告するなど不適切な会計処理をするのは、犯罪です。「実は90万円の損金は経営判断ミスではなく、店主が競馬でスったものだった」なんてのももちろん犯罪です。

「トイレットペーパーメーカーは自分のケツが拭けず、内視鏡メーカーは自分の内部が視えてなかった(@小田嶋隆)」も犯罪。「社団法人の正会員(民法上の社員)の会費が、実は納められていなかったのに、あたかも納められていたかのように報告する」のも犯罪です。公益法人は、公益法人認定法や民法によって、上場企業よりもずっと厳しい説明義務と情報開示義務を負わされています。税が優遇されたり、税金が補助金として投入されているので、当然ですね。
ちなみに正会員なのに会費を納めていなかった人は、背任罪(5年以下の懲役、又は50万円以下の罰金)です。「名前を貸してくれるだけでいいから」とお願いされた方は、罪は問われないと思いますが、お願いした方は重大な犯罪者です。





話は変わります。
よく「無断駐車の場合は、1時間につき1万円徴収する」などど書かれたものを目にしたことがあるかと思います。あれ、無効なんですよ。そう書いてあるからといって、1時間当たり1万円は得られません。その地域の駐車料金の相場が500円だったら、徴収できるのは相場並の料金+それに伴う手間賃くらいです。常識外の契約は認められません。



さて、ようやく結論です。
大会注意事項に「撮影規定に関しての理由説明等は一切行いません」と書いてあるから、説明義務が免除されるなんてことはありません。小学生の喧嘩レベルで例えると、「じゃ、大会注意事項に『人を殺してもよい』と書いてあったら、人殺してもええんかっ?!」です。
大会注意事項がオカシイ場合は、それに従ってはいけないんですよ。「撮影規定に関しての理由説明等は一切行いません」と「人を殺してもよい」は、(かなり大きな『程度の差』がありますが)本質は同じです。



 依頼人である委託者と代理人となる受託者の間の代理契約(受委託契約)の締結により、代理人は依頼人に対して、依頼人の代理人として活動する受託責任(stewardship)及びその活動結果を説明する説明義務(accountability)を負う。

と川村眞一さんは書いています。accountabilityを負いたくないのなら、公益法人であることを辞めて任意団体になるしかない。それでも、利害関係者には義務と責任を負いますけど。






  1. 2011/11/22(火) 23:02:04|
  2. スカッシュ
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将軍様のお国

日経新聞WEBの記事


『サポーター、平壌で「心に日の丸」 北朝鮮戦』

2011/11/15 10:45

 【平壌=共同】心に日の丸を――。サッカー日本代表が15日夕、22年ぶりに敵地、平壌で臨む北朝鮮戦。収容人数約5万人の金日成競技場に日本人サポーターはわずか約150人だ。“多勢に無勢”の決戦を前に、興奮と不安が入り交じった。

 名古屋市の会社経営、増井剛志さん(38)は「新調した代表ユニホームを空港で没収されたのはショックだけど、心に日の丸を持って応援します」と語った。ユニホームを隠し持つ20代女性は「雰囲気をみて決める。青い羽根を持ってきたので、それを振り回そうと思う」という心づもりだ。

 観戦ツアーには全国から参加し、夫婦や子ども連れの姿もあった。北朝鮮側は今回、日の丸や横断幕、鳴り物の競技場への持ち込みを禁じた。平壌国際空港でサポーターらは、カメラに加え、日の丸が入っているとの理由でユニホームも「一時預かり」となった。

 15日は拉致被害者、横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから34年。横浜市の会社員男性は「正直悩んだが、どうしても見たかった」。ホテルの部屋にあった白地に赤い模様の入ったビニールの袋を日の丸がわりに掲げるつもりだ。

 サポーターらは15日午前、平壌市内を観光。北朝鮮側は専属カメラマンを同行させて販売用に写真を撮影するという。参加者からは「カメラを取り上げておいてそれはないだろう」との声も聞かれた。





うはは、最後の一文が笑わせる。さすが将軍様のお国だ。カメラを取り上げるのは、「勝手に撮影されてはマズイものがある」を意味している。


最近日本のどっかでもにたよーなの読んだ気もするが。。。。。







  1. 2011/11/15(火) 12:35:06|
  2. スカッシュ
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ここだけのウラ話

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  1. 2011/11/06(日) 18:34:28|
  2. スカッシュ

肖像権に関する考察(6) もう一度、肖像権の本質

『肖像権に関する考察(5)パブリシティ権/肖像権が認められないケースなど』よりつづき)



肖像権について述べるにあたって、まず私は法的根拠を示した。これは、「違法行為でなければ、してもよい」と言っているわけではない。
非撮影者の承諾なく撮影・公開することの是非を判断する基準は、「それ(撮影・公開すること)によって私たちの社会がより暮らしやすくなるか」である。スカッシュの発展を願う者であれば、その写真の撮影・公開が「スカッシュの発展に資する」のか、それとも「スカッシュの発展を阻害する」のかを考慮し、是非を判断すべきだ。



6月に開催されたスカッシュ大会「2011 TAC PREMIRE CLASSIC」は、撮影禁止だった。
クラブメンバーにとってのクラブライフは、写真撮影する/されることが通常ではないシチュエーションである。一方、スカッシュ大会参加者や観戦者にとって、「東京アメリカンクラブで開催される日本のトッププレイヤーが集う大会」は不特定多数による撮影が容易に想定される。小学校の体育の授業と運動会が、同時に、それぞれ体育館と校庭で開催されているような状況である。
「校庭(スカッシュコート)に限り、撮影可とする」というやり方もある。また、「クラブのゲストであるスカッシュ大会関係者が、メンバーに配慮して全面的に撮影しない」というのもありである。どちらも、スカッシュの発展に資すると私は思う。したがって、撮影禁止の理由を問う必要がなかった。



できるだけクオリティの高いコンテンツ(写真、動画、試合レビューや戦術・ルール解説等の文章やイラストなど)が、できるだけ多くの人にとってアクセスしやすいところにあること。これがスカッシュの発展に資すると私は考える。
日本語版スカッシュルールを、協会オフィシャルサイトに掲載し、できるだけ多くの人に読んでもらえるようにすることで、ルールの理解を浸透させることができ、スカッシュの発展につながる。そうすることが、「公益を図ること」なのである。(できるはずなのに)そうしないのは、公益を阻害している。


肖像権とは、上記TACの例のような配慮を踏まえて、「公益を図ること」を目的として考慮すべき問題である。
その写真が撮影・公開されることは、スカッシュの発展という公益につながるのか? それは肖像権の侵害になるのか? 肖像権の侵害になる場合は、それが社会生活上受忍の限度を超えるものなのか? 他に配慮すべきことはあるのか?
これらを総合考慮して判断するのが妥当だ。






2010年8月2日、SQ-CUCEさいたまで行われた「アジア大会代表選考試合」を私は動画で撮影し、このくらいのクオリティで動画共有サイトにアップロードするつもりでいた。この日施設は休館日であり、通常の利用客は会場内にいなかった。代表選考試合は、公益法人が一般に公開して行う「公益事業」である。

代表選考試合の動画というバリューの高いコンテンツを、できるだけ多くの人が共有できるようにすることは、公益につながると私は判断した。

また、これは「2010 広州アジア大会の日本代表」を決める試合である。スカッシュはマイナー競技とはいえ、アジア大会の本番はそれなりにメディアの注目を集めるはずだ。もし、「撮影・公開されると、本来の実力を発揮できない」と主張するプレイヤーがいるならば、日本代表にふさわしくない選手と判断すべき、あるいは「撮影・公開によって減する分の実力」を差し引いて選考すべきである。
強化に真摯に取り組む者であれば、撮影・公開は大いに推奨するはずだ。

私に撮影しないことを要求した選手強化委員長にその理由を問うたところ、「施設に一任した」と答えたことは、以前紹介した。施設側は理由を説明しなかった(後日、施設側とは話をする機会が設けられた。そこで「双方納得した」と、私は受け止めている)。その日の夜(翌日未明?)、オフィシャルサイトに撮影禁止の案内がリリースされた。


制止を無視して私が撮影・公開していたら、日本スカッシュはアジア大会でメダルを獲得した、かもしれない。
「たられば」の話だ。証明も反証もできない。どうとでも言える戯言である。ただ明らかなのは、「この選考会で選ばれた選手を含むスカッシュ日本代表は、韓国に負けてアジア大会のメダルを逃した(韓国に勝っていれば、銅メダル以上が確定した)」という事実である。






最後に、肖像権を考慮する時、忘れてはならないことを示しておく。


日本国憲法 第21条
第1項 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。




日本の法令には、種類ごとに優劣関係がある。上位の法令が優先され、上位の法令に反する下位の法令は効力を持たない。もちろん、最優先なのは憲法である。「憲法で言論、表現の自由が保障されているから、名誉毀損してもいいんだ♪」ということではない。そこは勘違いしないように。

法令で明記されていない肖像権を主張する前に、憲法で保障されている「言論、出版、表現の自由」を侵害していないか?を自らに問うてみるべきである。



選手強化委員長は、どのような理由をもって、2011 アジア大会代表選考試合を撮影禁止としたのか?
もちろん、「公益を図ること」が目的だろうが、ではその「公益」とは何なのか? それは憲法で保障される言論、出版、表現の自由を制限してでも優先されるべきだと判断できるものなのか?

日本におけるスカッシュの発展という「公益」を国民から委託された者には、ステークスホルダーである国民に対してaccountabilityを負う(accountability=説明義務。「説明責任」が定訳だが、正しくは「説明義務」である。「義務」を遂行できなかった者が取るのが、「責任」)。
その説明を聴き、「なるほど、それなら撮影禁止となっても当然」や「そんな理由で撮影禁止するなんておかしい』などと判断するのは、ステークスホルダーである皆さんである。






そして、日本国憲法第21条は以下に続く

第2項 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。





「検閲」について、最高裁昭和59年12月12日大法廷判決(「関税検査事件」)の裁判要旨で以下の通り言及されている

憲法21条2項前段の検閲禁止は、公共の福祉を理由とする例外の許容をも認めない趣旨と解すべきである。

憲法21条2項にいう「検閲」とは、行政権が主体となって、思想内容等の表現物を対象とし、その全部又は一部の発表の禁止を目的として、対象とされる一定の表現物につき網羅的一般的に、発表前にその内容を審査したうえ、不適当と認めるものの発表を禁止することを、その特質として備えるものを指すと解すべきである。




名誉毀損は、「公益を図ることが目的」でなされた場合は罰せられない。これに対し、検閲は「それによって公益を図ることが目的であっても、してはならない」という大変厳しい最高裁の判断である。






内閣総理大臣の認可を受けた団体(広義の行政権?)に、個人が運営するブログの内容を事前に審査し…などという「検閲」行為をさせるわけにはいかない。まさか、「大会規定」や「協会の決定事項」が憲法よりも優先されるなんてことはあるまい。
私が「写真のプロ」ってか、小学生レベルの常識を備えていたおかげで、憲法違反という大罪を犯さずに済んだ団体がある。

よかったね。





(おわり)





  1. 2011/11/03(木) 08:38:53|
  2. スカッシュ
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