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TEAM KANO戦記

美味しそうなこと、オモシロそうなことに必要以上に情熱を注ぐ人たちの記録です。スカッシュについても思いついたことを書いてみようかと。 パスワード希望の方は、実名フルネームを明記してteamkano@gmail.comまでメールしてください。

責任

おそらく期間限定公開だと思われるので、お早めにお読みいただきたい。
内田樹が「責任」について書いている内容に、深く頷く。

内田樹先生の凱風館講義 「責任を取る」ことなど誰にもできない




以下、一部を引用。


私たちが責任について思考できることは、ひとつだけです。それは、どうすれば「責任を取る」ことを求められるような立場に立たないか、ということ、それだけです。

勘違いして貰っては困りますが、それは何についても「私は知らない。私は関与していない。私には責任がない」という言い訳を用意して、逃げ出すということではありません。

まるで、逆です。

だって、その人は「私には責任がない」と言い張っているわけですからね。いかなる不祥事が起きようと、他人が傷つこうと、貴重な富が失われようと、システムが瓦解しようと、「私には責任がない」。そんなことをうるさく言い立てる人間ばかりだったら、世の中、どうなりますか。「私には責任がない」と言う権利を留保している人間だけで構成された社会を想像してください。そりゃすごいですよ。電気は消える。水道は止まる。電車は来ない。銀行のATMは動かない。電話は通じない。その他もろもろ。

きちんと機能している社会、安全で、そこそこ豊かで、みんながルールをだいたい守っている社会に住みながら、かつ「責任を取ることを人から求められないで済む」生き方をしようと思ったら、やることはひとつしかありません。

それは「オレが責任を持つよ」という言葉を言うことです。


これも考えればすぐにわかりますが、構成員全員が「オレには責任ないからね」と言い募り、不祥事の責任を誰か他人に押しつけようと汲々としている社会と、構成員全員が自分の手の届く範囲のことについては、「あ、それはオレが責任を持つよ」とさらっと言ってくれる社会で、どちらが「誰かが責任を取らなければならないようなひどいこと」が起こる確率が高いか。

まことに逆説的なことではありますが、「オレが責任を取るよ」という言葉を言う人間が一人増えるごとに、その集団からは「誰かが責任を取らなければならないような、ひどいこと」が起きるリスクがひとつずつ減っていくのです。そして、まさに集団構成員の全員が「オレが責任を取るよ」と言う社会では、「誰かが責任を取らなければならないような、ひどいこと」が起きても、それについて「誰の責任だ」と言って口を尖らせて「犯人捜し」をするような人間はひとりもいなくなります。だって、みんなその「ひどいこと」について、自分にも責任の一端があったと感じるに決まっているからです。「オレにも責任の一端はある」と思って、内心忸怩たる人間がどうして「責任者出てこい」というような他罰的な言葉をぺらぺら口に出すことができるでしょうか。

長くなりましたので、結論を申し上げます(もう申し上げましたけど、まとめ)。

責任というのは、誰にも取ることのできないものです。にもかかわらず、責任というのは、人に押しつけられるものではありません。自分で引き受けるものです。というのは、「責任を引き受けます」と宣言する人間が多ければ多いほど、「誰かが責任を引き受けなければならないような、ひどいこと」の出現確率は逓減してゆくからです。





ふむ。
読んでいて、3年前私が「こんな髪型になるきっかけとなった出来事」を思い出した。

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mixiに書いた、長男ヨッシーが高校1年のときのお話。

「私が責任を引き受けます」と言ってくれるセンチネルのような人がいるから、何とか世の中が回っている傍証の実話である。
読み返すとこっ恥ずかしいけど、以下転載する。





「青春ドラマのような」


月曜日の夕方、仕事の会議中にニョーボから携帯に着信あり。当然無視してたんだけど、しつこく何度も掛かってくる。

「親でも死んだかな…」とただならぬものを感じ、タイミングを見計らって会議を抜け出し返信すると、「長男ヨッシーが駅でケンカして、今学校にいる。今後のことも話したいから来て欲しいと先生から電話が掛かってきた。今すぐ学校に来て!」とのこと。


「駅でケンカしたのに、何で学校にいるんだ?」にまず疑問を感じた。ヨッシーの学校は駅からスクールバスで40分という山奥にある。駅でケンカして警察にいるのならわかるけど、学校に連れ戻されてるのは何でだ?
状況はよくわからない。ニョーボもよくわかっていない様子。


その日の会議は海外現地法人の担当者が一堂に会するGlobal Procurement Meetingで、私はその日の夜に行われるWelcom PartyのMCを務めることになっていた。

「だから、無理」と答えると、「『今後のこと』は停学か、もしかしたら退学処分だと思うの。私ひとりだと上手く言い返せないからどうしても来て!」と。



以前書いた通り「布袋寅泰似で威圧感バリバリ」の上司に事情を話すと、「こっちはいいから、今すぐ行きなさい」とのこと。上司は2年前までNYの販売会社のPresidentだった。帰国半年後、「戻ってから1度も英語を使ってないよ」と苦笑してたから、実はMCやりたかったんだったりして(笑)

ラッキーに感謝しつつ電車に飛び乗り、最寄り駅でニョーボと待ち合わせて、生徒を降ろしたスクールバスに乗り学校へ向かう。
学校に着くと、バスの運転手から連絡を受けたと思われる学年主任の先生が玄関で待っていた。3人で応接室へ。ヨッシーと担任の先生は別室にいるとのこと。



学年主任からの経緯の説明は以下

・ことが起こったのは、先週木曜日の下校途中、最寄り駅で。
・土曜日の午後、住民から学校に電話で通報があった。制服やカバンで学校名はわかる。
・月曜日午前、学校全体で「誰が、何をしたのか」を調べ始めた。
・ヨッシーが「ボクです」と名乗り出た。
・関係した生徒も何人か判明し、事実がわかった。
・昼休みに担任とヨッシーが話し、放課後学年主任とヨッシーが面談した。
・その内容から「保護者に来てもらい、話しをしよう」と学年主任が判断し、連絡した。



学年主任の処置は、通報や一方の言うことを鵜呑みにしない、オープンでフェアな態度で取り組んでいるのが話しぶりで感じられた。「この人の言うことは信用できる」と思えた。




「こと」の真相は以下

・下校のスクールバスを降り駅へと歩いているヨッシーを、同学年の男子生徒がからかいの言葉を言って追い抜いていった。
・カッとなったヨッシーはその男子生徒を追い駆けた(かなり長い距離)。
・駅のプラットフォームの端まで追い、詰め寄った。
・その時、筆箱に入っていたハサミを出し、威嚇した。。。。





この大バカ者が! 使うんなら自分か親に向かって使えっ!!!




幸い威嚇にだけしか使われなかったが、その場面を目撃した人が学校に通報した、と。


ヨッシーは学年主任に「時々自分がコントロール出来なくなってしまうんです」と泣きながら告白したという。それを聞き、「彼が悩んでいることを親にも知ってもらい、一緒にこの問題に取り組んでいきたい」が学年主任の『今後のこと』だった




これが校内で起こったことなら状況はまた別だが、「地域住民から通報があった」というのは、学校にとっては大問題。何らかの処分があって当然だと思う。

中1から3年半、学年主任としてヨッシーと接し、彼が「バカで、正直。不器用で空気読めない(誰に似たんだか)ので、からかわれ易い」ことを理解しているその教師は、校長・教頭に「私が責任取りますから、この件は私に預けてください」と主張し、それを通した。



いや先生、「私が責任取ります」って、次回はあなたが処罰されるってことですよ。さすがにこれだけの大事に至ったら、同じことはないだろうけど『同じようなこと』が起きる可能性があることぐらいわかってるでしょ。
親でもないあなたが、何故そこまで・・・・・


「いやー、好きなんですよアイツ。正直でまっすぐで、何でも話してくれる、いいヤツなんです。だから彼が悩んでいることを理解し、一緒に解決して行きましょう。きっとできます」


ううっ。目の前で「金八先生」が、リアルに展開されている。




「ありがとうございます。本来親が聞き役になるべきなのに、先生にそれをさせてしまってお恥ずかし○×△□※・・・・・」

言葉にならなかった。





ヨッシー、いい先生と出会えて良かったな。奇跡のような幸運だぞ。
あと2年半、精一杯大切にしろよ。









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  1. 2012/09/29(土) 12:56:15|
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リンスあるある

ボディソープと間違えて、






リンスで身体を洗った後は、







体毛がユサユサして気持ちイイ!( ・∀・)











(ドヤ顔!)










  1. 2012/03/10(土) 07:01:41|
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就活中の学生へ

就職活動中の学生をよく見かける時期になった。
学生にとって企業の採用試験は、今まで経験してきた入学・進級試験とは質が違うため、かなりストレスフルな状況に追い込まれる人が多いように感じる。

ストレスはそれなりに人を成長させるけど、「(自ら望んで受ける場合を除いて、)できるだけ少ない方がいい」という経験を、私自身がつい最近したこともあり、学生諸君には出来るだけストレスフリーでいてもらいたいと思う。


ということで、以前も紹介したけど、内田樹(神戸女学院大学名誉教授)の文章を読んでいだだきたい。



「リクルート」というのは「新兵徴募」ということである。こんな情景を想像してみて欲しい。
戦場で、小隊長から前線の兵士たちに無線が入る。
「現在位置を報告せよ」

「えっと、ですね。上には空があります。下は地面です」
というような報告をする兵士は「パス」される。当たり前だね。

「何か麦畑みたいなところにいます。ひばりが鳴いてます。あ、ヒマワリきれい…」
なんていう報告をする兵士も「パス」。

「はい、私はこのあとばりばりと功績を上げてですね、いずれは将官となって三軍に指令する立場になりたいと思っております、はい」というような報告も「パス」。

必要なのは「はい、現在位置マルヌ橋西方300メートル。橋の東側に敵戦車一台、歩兵一個小隊。機関銃二座です。こちらが高台で遮蔽物もありますので、分隊の応援あればただちに攻撃可能です」というような報告である。

私はどこにいるのか、何が見えるのか、どこに行けるのか、何ができるのか。そして、そのミッションがなぜ私以外の誰によってもいまのところ代替できないのか。
それを報告できる兵士だけが前線で「使い物」になる。



内田樹の研究室 「自己アピール」って何ですか?






軍隊は、『目的が明確な組織』である。戦争に勝つ。とてもシンプル。
営利企業の組織体系・命令系統や求める人材が、(ある側面に於いて)軍隊と似た傾向を帯びるのは、必然であろう。

ではどうすれば、内田が例に出したような報告ができる「使える人材」だと、企業の採用担当者に思わせることができるのか?



答えのひとつ目は、他者に「私って、どう?」と尋ねることである。

自己評価がアテにならないことは、皆さんも十分経験されていることであろう。
私どこにいるのか、何が見えるのか、どこに行けるのか、何ができるのか。これがわかるのは、地図・コンパス・望遠鏡・兵器などの道具を使いこなすことができるからだ。

就職活動において、これらの道具に相当するものが『私を評価してくれる他者』である。ただし、誰でも良いわけではない。地図やコンパスの精度が低いと正しい位置が認識できないように、私を“フェアに評価”してくれる他者のみが、ツールとなり得る。



自己評価についても、内田樹の言葉を引用しよう。


自己評価よりちょっと高めに点をつければあとで「自分は狡い人間なのでは」とくよくよすることになる。自己評価よりちょっと低めに点をつければ、「自分は過剰に謙遜するイヤミな人間なのでは」とこれまたいじけることになる。

ではどうすればいいのか。
別にむずかしいことではない。甲野先生の自己申告制では、成績表に点数を書き込むのは自分だけれど、他人に評価を求めることは禁じていないからである。

自分の点数を知りたければ、あたりを見渡して、「人を見る眼」がありそうな人を探せばいい。そして、その人に「私は何点くらいかな」と訊けばいい。
あなたに「人を見る眼」があれば、その問いにきちんと適切な解答をしてくれる人を過たず探し当てることができるはずである。

正確な自己評価などというものはこの世に原理的に存在しない。
「正確な自己評価が出来ている人」が存在するように見えるのは、その人が「自分についての適切な外部評価を下してくれそうな人」を言い当てる能力を持っているからである。おべんちゃらを言うタイコモチやイエスマンに取り囲まれている人間が「正確な自己評価を下している」とは誰も思わない。
逆に、何を言っても「アホかお前は」と言って頭をはたくような人とつるんでいる人間もやはり「正確な自己評価」とは無縁である。

人間は自分のことは適切には評価できない。でも、「私のことを適切に評価してくれる人」を探し当てることはできる。
自己評価とはその能力のことを言うのである。



内田樹の研究室 「甲野先生の最後の授業」




あとは、あなたに「“フェアな評価”を受け入れる器量」が備わっていれば、大丈夫。
聞いてて耳が痛いこともある。でも、「(フェアに評価した結果であるところの)あなたの欠点」を指摘してくれる人を大切にするのが、「自己評価能力がある人」なのだ。





さて、ひとつ目の答えは「己を知る」。ということは、ふたつ目は当然、「敵を知る」である。
といっても、志望する企業の売上高・株価・自己資本率・初任給・福利厚生・・・などを調べるのではない。採用担当者は、どのような場合に「コイツは使える人材だ!」と感じるのかを探るのである。

最初に引用した「現在位置マルヌ橋西方300メートル。橋の東側に敵戦車一台、歩兵一個小隊。機関銃二座です。こちらが高台で遮蔽物もありますので、分隊の応援あればただちに攻撃可能です」を内田樹が書いているとき、彼の脳裏には映画『プライベート・ライアン』でトム・ハンクス演ずるミラー中尉が、上官に戦況報告するシーンが浮かんでいたのだろうと想像する(2010年6月、早稲田大学で行われた講演で、この映画に言及してた)。その報告を聞いている途中で、上官は「コイツ、有能だな」という表情を浮かべていた。
作戦を立案し、指揮する上官が欲しているのは、どのような情報なのか。それをわかっているのが、「使える人材」なのである。


「敵を知る」は、考えていても埒が明かない。行動あるのみ。
第一次、第二次面接の担当を、30代前半くらいまでの若手社員が務める企業がいくつかある。自分とウマが合う先輩や、尊敬できる先輩がいたら、会いに行って「どんなのが“使える人材”ですか? 先輩が面接官だとしたら、どういう受け答えをする学生を採りますか?」と聞いちゃおう。

その先輩の勤務先が、自分が志望する企業・業種でなくても構わない。自分とウマが合う(価値観・評価軸が近い)、尊敬できるということが重要である。旧知にそういう先輩がいない場合は、OB名簿や人伝えで目ぼしい人を探し出して、会って話を聞かせてもらう。
図々しいお願いだ。でも『仕事』の多くは、「図々しいお願いを、相手に受け入れてもらうこと」なのだ。これが恥ずかしくてできない、億劫だというのなら、あなたは「仕事に向いていない人」、すなわち“使えない人材”である。冷たいけど、そういうことだ。
「モデルになってもらえませんか?」と声を掛けられない人は、ポートレートのカメラマンには向いていない。そういうこと。




慶応スカッシュのOBには、某企業の人事部で採用を担当していた人がいる。そういう“採用のプロ”の話を聞くのが、一番手っ取り早い。


例えば、4つの案件に関して、あなたの本音が以下だったとする。

A:そう思う
B:そう思う
C:どちらともいえない
D:そう思わない

「どうやらDについては、『そう思う』と答えた方が面接でのウケがいいらしい」というウワサが学生間で流れたとする。それを真に受けて、本音は違うのに「そう思います」と答えたら、プロには見抜かれる。だって相手は毎年何千人、何万人という学生を相手にしているのだ。「コイツ、本心ではそう思っていないのに、マニュアルに沿ってそう答えてるな」と見抜けて当然なのだ。
そして「Aについてそう思うのはわかるけど、それはあまり強調しない方がいいよ。で、Bを積極的にアピールしよう!」といったような“プロ視点”のアドバイスが得られるはずだ。

遠慮はいらない。礼儀正しくお願いしさえすれば、OK。
使えるものを最大限利用して、就活なんかさっさと済ませちゃえ。




Good Luck!







  1. 2012/02/28(火) 20:59:53|
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一人○○実践中

今日のお昼、スマホにて工事現場を撮影
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部分拡大
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だから?




  1. 2012/01/27(金) 23:58:40|
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何だか騒がしいゾ

「スカッシュ界のマイケル・ウッドフォード」を自称しようと思ってた全日本最終日、ジャケット・ネクタイ姿の公彦が、(ルックス的に)ウッドフォードに似てることに気付き、愕然としました。

どーも、私が家元のカノウである。






一昨日からくしゃみが止まらない。



どーやら、複数の人々が家元を話題にし、ホメてくれいているようだ(←超ポジティブ♪)


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何でだろー?

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  1. 2011/12/11(日) 09:52:09|
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ブログのパスワード

前回のと変わってません。以前パスワードをお渡しした何人かの方からお問い合わせいただいたので。

「love-all」の次のやつです。ハイフン入り。





良いコンテンツ(「自分が提供できる範囲で、ベスト」という意味ね)を、できるだけ多くの人と共有したいと思っているので、パスワード化なんてしたくないんです。

でもちょっと検索で見つけられると・・・なネタだけ、パスワード化します。
某光学機器メーカーに関する件とかもっと詳しく書きたいのだけど、仕事柄ちょっとアレだったりするので、アレします。



不正経理・粉飾決算・特別背任・横領・・・・ 「えっ、あの人がそんなことしてたなんて!?」な暴露ネタとか、映画『それでもボクはやってない』の逆バージョン(実話)とかもしちゃおかなーなんて。あ、痴漢はしてもされてもいないっすよ。

犯罪者にはなろうと思って実行すればなれるけど、逆はそういうワケにはいかない。
悪者がいたら、正義の味方が現れてやっつけてくれる・・・・てのがドラマと現実ではどう違うのか、我が身をもって体験しちゃったりなんかして。

書くかどうかわかりませんけど。








  1. 2011/11/26(土) 14:14:47|
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大本営発表

7月4日、家元のTwitterタイムラインは、“オフレコ”や“○○終わりだから”で溢れていた。


何かと思ったら、東北放送(TBC)及びTBSがニュースで報じた、「松本復興相、宮城県の村井知事を叱責」だった。



その酷さを理解するために、是非Youtubeでニュース動画を見ていただきたいが、見られない人はウォールストリートジャーナル日本版の記事「マナーが悪いのはどっち?叱責で批判浴びる松本復興担当相」をどうぞ。

村井知事を待つ間、側近の一人に「(村井知事が)先にいるのが筋だよな」とぶっきらぼうにつぶやいた。

その直後、村井知事が笑顔で現れ、松本復興相に握手を求めた。だが松本復興相は、それをぞんざいに振り払った。「お客さんが入って来るときは自分が入って来てからお客さんを呼べ」と村井知事に対してぴしゃりと言い放ち、さらに前世代の礼儀を重んじる姿勢を引き合いに出し、次のように続けた。「長幼の序がわかっている自衛隊ならやるぞ」。(「長幼の序」という言葉は現在、グーグルの日本の検索キーワード急上昇ランキングで上位にランクインされている)

侮辱されたと感じた松本復興相のいら立ちは、それでもまだ収まらず、依然県内で議論のまとまっていない復興関連の県の要求事項についても、「県でコンセンサスを得ろよ。そうしないと我々は何もしないぞ。ちゃんとやれ」としかり飛ばした。

だが、ここで周囲の緊張感を察した松本復興相は、報道陣がその場にいたことから、そのままではまずいと感じたようで、「今のはオフレコです。書いたらその社は終わりだから」と報道陣に向かって言った。





政治家の失言に関しては、特に言うことはない。
家元が呆れたのは、マスコミの劣化度合いだ。


4日朝時点では、大手マスコミの報道は、この毎日新聞記事「松本復興担当相:岩手、宮城知事と会談「復興は知恵合戦」」の論調が多かった。

 松本龍復興担当相は3日、就任後初めて岩手、宮城両県を訪ね、達増拓也岩手県知事や村井嘉浩宮城県知事と両県庁で個別に会談した。松本氏は達増知事に対し「知恵を出したところは助け、知恵を出さないやつは助けない。そのぐらいの気持ちを持ってほしい」と述べ、復興政策には被災自治体の主体的な取り組みが不可欠との認識を示した。

 松本氏は宮城県の村井知事との会談で、同県が復興計画案で掲げた漁港集約方針に水産業者が反発している問題に言及。「県でコンセンサスを得るべきだ。そうしないと我々は何もしない。ちゃんとやってもらいたい」と語り、まずは宮城県内の意見集約を要請した。

 松本氏は両知事との会談で、仮設住宅で昼食会を開催して孤独死を避けたり、仮設と避難前の居住地をつなぐシャトルバス運行などのアイデアを披露し「これからは知恵合戦だ」と強調した。【中井正裕】

毎日新聞 2011年7月3日 22時21分(最終更新 7月4日 14時20分)





その後、昼ごろから論調が変わり始め、夜にはこんな感じに。
「東日本大震災:松本復興相「助けない」発言 被災地激怒」

 「家を失った被災者の気持ちも知らないで」「大臣とは、そんなに偉いのか」。宮城、岩手両県知事に対する松本龍復興担当相の態度や発言を巡り、両県内では4日、一斉に反発する声が上がった。両県庁にも苦情電話やメールが殺到し、松本氏は復興担当相就任後初の両県訪問で、いきなり被災者の感情を逆なでした形だ。

 ■宮 城 

 県によると、4日朝から松本氏の発言への苦情が殺到し、午後4時までに県庁への電話は175件、メールは57件に上った。

 3日に県庁を訪れた松本氏は面会時間の午後2時15分前、4階の応接室に案内された。村井嘉浩知事がいないことに不満そうな態度を示し「(自分なら)立ってお迎えするよ」と同行した職員にささやいた。数分後、村井知事が「どうも」と笑顔で入室し握手を求めようとすると、松本氏は不機嫌な表情を浮かべ「握手は終わってから」と拒否。県の要望書などを受け取ると「もう全部知ってるから。あなたより(復興)構想会議に出たから」と述べた。

 会談での松本氏の発言に、石巻市内の仮設住宅に次男と入居する無職女性(58)は「家を失った被災者の気持ちも知らないで、ばかにされたような気持ちだ。何様のつもりなのか」。6月中旬に営業を再開した同市のそば店「もりや」経営、森俊男さん(74)は「みんな一生懸命やっているのに乱暴な言い方だ。大臣とは、そんなに偉いのか」と話した。

 松本氏の後から応接室に入ったことに村井知事は4日の会見で定時に入室したと強調。「今後は松本大臣が来るときは松本大臣バージョンの対応にする」と述べた。【宇多川はるか、須藤唯哉】

 ■岩 手 

 宮城の前に岩手入りした松本氏は3日午前11時ごろ、岩手県庁の玄関前に姿を見せた。衛藤征士郎衆院副議長からもらったという「がんばれ東日本」と書かれたサッカーボールを持参し、達増拓也知事に向けて蹴ったり投げたりしたが、知事は2度とも取り損ねた。

 会談では仮設住宅の話をしていた知事の話を遮り「いや、本当はね、仮設住宅はあなたたち(県)の仕事だから」などと言ったり、「おれなんか、ちゃんとアイデア持ってるだろう」などと自慢げに語る場面もあった。

 仮設住宅の抽選に当たらず、避難所暮らしを続ける陸前高田市の吉田信夫さん(71)は4日、「励ましてくれるならいいが、高いところから見下ろすような格好だと反感もらうな」と話した。県庁には同日午後5時までに「宮城県とともに抗議すべきだ」といった電話など18件が寄せられたという。ただ宮古市の山本正徳市長は会見で「頑張れ、頑張れということだろう。あまり言葉にとらわれずに(受け止めたほうがいい)。気にしていない」と理解を示した。【市川明代、安藤いく子】

毎日新聞 2011年7月4日 20時42分(最終更新 7月4日 20時53分)





ここに至ってもなお、「今のはオフレコです。書いたらその社は終わりだから」には触れていない。
当初から比較的批判的な報道をしていた読売新聞が、ようやく4日夜になって言及した程度である(「コンセンサス得ろよ」復興相、3日宮城知事に」)。


マスコミは「マスコミの劣化」について報道しない。先の戦争での日本陸軍や、日本スカッシュ協会も同様である。過ちを隠そうとしても、崩壊するのが先延ばしになるだけなのに。





  1. 2011/07/04(月) 21:25:50|
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かな漢字変換

4月中旬~5月末、社団法人日本内部監査協会が主催する内部監査士認定講習会を受講しました。2時間の講義x24回。
今、修了論文を書いてます。1万字です。タイトルは、「監査環境の変化に対応した監査方針・監査計画の立案」。



論文作成中、「監査意見」と書こうとして「かんさいけん」を変換したところ、「関西圏」と変換されました。


さすがATOK!  阿波(AWA)の 徳島(TOKUSHIMA)に由来するだけのことはある!!!
(ATOKの発売元ジャストシステム本社は、徳島にある。これホント。でもATOKの由来は、Advanced Technology Of Kana-kanji transferだそうです)





とゆーことで、マイiPad2(ATOK未装備)がやらかしてくれたナイスな変換を紹介しちゃいます♪



・井伊直弼: いいなおすけ → 言い直す家


・西の彼方: にしのかなた → 西野カナ他 


・明日いつ?: あしたいつ? → 足タイツ?


・入学試験: にゅうがくしけん → 乳が具志堅


・青い空: あおいそら → 蒼井そら









iPad2・・・・ 恐ろしい子。






  1. 2011/06/29(水) 19:48:32|
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ムーブメントの起こし方

以前紹介したかもしれないけど、改めて感心したので。



[OFFICIAL] Michael Jackson Dance Tribute - STOCKHOLM


[OFFICIAL] Michael Jackson Dance Tribute - BUCHAREST





ちょっと意外だったのだけど、日本でもフォローされてるのね。関連動画からみられる。







社会的ムーブメントの起こし方に関する、素晴らしい講義

デレク・シヴァーズ 「社会運動はどうやって起こすか」



字幕入りは、こちら
日本が変わるスイッチが入っている映像 - 裸の男とリーダーシップ


鳩山前総理が、「裸踊り」言ったのは、これ。




  1. 2011/06/19(日) 12:20:34|
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スポーツ選手に必要なもの。

さっきTwitterで流したのを見て、

Evan Longoria's Crazy Bare Hand Catch



やっぱスポーツ選手は、“背中に眼がある”のだと思う。



カッコイイ!!!





  1. 2011/05/24(火) 00:23:50|
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National Geographic Witness Disaster in Japan

必要以上に怖がることはない。


でも、過小評価してはならない。









「ナショナルジオグラフィック」の東日本大震災目撃動画。編集すごい。


National Geographic Witness Disaster in Japan Part 1-3




National Geographic Witness Disaster in Japan Part 2-3




National Geographic Witness Disaster in Japan Part 3-3





  1. 2011/05/03(火) 00:20:11|
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想定外

3月30日(木)、以下のコメントが来た


かのうさん、ちょっと要領が悪くって誤解されやすいけど、立派です。ちゃんと評価してますよ。プレゼント攻撃する偽善者ではありません。






意味がわからなかった。「プレゼント攻撃する偽善者」って、何?


匿名だし、「要領悪くって」とか、オレに喧嘩売ってんのか?!と一瞬思ったが、ちゃんと読み返えすと「かのうさんをポジティブに評価している」と受け取れる。

それにしても意味がわからん…









で、コメント受信後30分ぐらいして、閃いた、


「あ、匿名掲示板(たぶんSquash Wiki掲示板)に、オレを『プレゼント攻撃する偽善者』と評する書き込みがあったということね」


と。





コメントした人は、「かのうさんは掲示板で『プレゼント攻撃する偽善者』と書かれたことに、さぞかし心を傷めていることであろう」と推察し、あの言葉を届けてくれたのだ。
ありがとう。良い読者に恵まれて家元は幸せである。


が、心配には及ばぬ。家元、スカッシュ関係の匿名掲示板は見ておらんのだ。
2ちゃんねるは2~3年前から全く、Squash Wiki掲示板は昨年初夏ぐらいから原則見ていない。“原則”というのは、「普段は見ないけど、試合結果を知りたいときだけ、『大会情報スレッド』のみを見にいっていた」ということである。昨年秋ごろからTwitter等を活用することにより試合結果がわかるようになったので、それ以降は全く見ていない。

よって、アイドンケーワッゼイセイってか、アイキャントケアーなのだよ。





人は普通、そこに行くと「不快になる」や「ただちに人体に影響のある放射能を浴びる」ということがわかっている場所に、自らの意志では行かない。強い職業的使命感とかがあれば行くけど。


こう見えて意外と家元、まともでナイーブなのだ。「そこに行って得られるメリットよりも、デメリットの方が大きい」と判断される場所には近づかないのである。



























っていうのが「エイプリルフールのネタ」だと、想定してました?










「な~んだ、エイプリルフールかよっ!」と思わせといて、実は実話なのだ♪









っていう、エイプリルフールのネタなのよ♪♪









と思わせといて、実は…っていう、『インセプション』的スパイラルオチ☆






  1. 2011/04/01(金) 00:00:01|
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「福島原発事故の現状と今後」のまとめ

ここで紹介したYouTubeの動画「地震発生から1週間 福島原発事故の現状と今後(大前研一ライブ579)」で大前氏が話した内容を、他の情報を加えながら“TEAM KANO流”で以下の通りまとめ、レポートする。
3月19日時点の講義だから既に古くなっている部分があるが、ログとして現時点でも十分リーダブルだと思う。





1.今、福島第一原発で起こっていること…冷却設備が稼動できないため、放射性物質が放出されている。

①原子炉設備の冷却に必要なポンプの電源が確保できない。
・6基あるすべての原子炉が地震により緊急停止した。うち3基(2基との説あり)は、点検のため地震発生時停止中だった。
・外部からの電力が取り込めない…推測:変電所が地震・津波により破損・水没し、稼動できなくなったため。
・2系統4機あるDG(ディーゼル・ジェネレーター 非常用ディーゼル発電機)も稼動できず…推測:DGが地下にあり、津波により水没したため。
・非常用蓄電池(バッテリー)では、7~8時間しか稼動できない。
・1、2、3号機はGE社製(工事したのは東芝)で、400V~6000V仕様。工事現場などで使われる非常用電源車は100V~200V(日本国内標準)のため、使えない。

※今回の福島第二原発や中越地震時の柏崎刈場原発は、非常用電源が稼働したため、問題なし。
福島第一原発で起こっている危機は、「想定された最大級の地震」と「想定以上の津波」が、ほぼ同時に発生したことで生じた電力問題に起因する。

②①ため、放射性物質が放出されている。
・原子炉停止=ウランの核分裂連鎖反応は停止した。
・原子炉稼働中に副産物として生成される放射性セシウムとヨウ素が設備内にある。
・セシウム・ヨウ素は、放置すると熱を発しながら崩壊する(=放射性物質でなくなる)。
・これが冷却されないと、放射性物質を放出する(ウランの核分裂連鎖反応に比べれば、遙かに微量)。

③福島第一原発の危機レベル(ISENによる原子力事象評価尺度)は、「6」と判断する。

・危機レベルとは、人体への影響の深刻度を示すもの。
・スリーマイル島原発事故は、「5」。内部で起こっていたことは深刻だが、外部への放射線物質の放出は極く微量だった。
・チェルノブイリ原発事故は、「7」。原子炉が暴走し、放射性物質を放出した。人が住めない状態になったのは、半径30km圏内。風向き等によっては、250km離れたところでも人体の健康に影響があった。
・福島第一原発は、チェルノブイリのような事態ではない(今のところ)。今後もそうならないことが予測される。
・放射性物質の排出状況は、スリーマイルよりも深刻。
・原子力保安員が「5」と発表したのは、原子炉に関してよく知らないから(理由は後述)。他国からの信頼を損なう。



2.避難地域の指示は適切。


①日本政府の「20km地域:避難指令、30km地域:屋内退避」は適切。
・原子炉の暴走・格納容器の機能不全は現在のところ発生していない。
・これが今後も発生しないという前提で、現在の検出量からそう判断できる。

②在日アメリカ人に対するアメリカ政府の「50マイル(80km)地域避難指令」は、ガイドラインがあるため。
・「放射性物質が基準値(「事故現場から何m地点で、何シーベルト(30m?)以上」といったもの。調べられなかった)に達した場合、50マイル圏内は退避」というガイドラインがアメリカにはある。
・アメリカ国内で適用されるこのガイドラインを、在日アメリカ人にも適用した。
(参考:オバマ大統領3/17の演説「日本と共に立つ」
・これは、「80km圏内は危険」とアメリカ政府が考えていることを意味しない。つまり、「30km~80km圏も危険だとアメリカは捉えているのに、日本政府はそれを知らない、または隠蔽している」ということではない。
・日本にはガイドラインがない。



3.東京電力・政府・官庁等の問題…隠蔽体質はあるが、現時点の問題はそれではなく、「状況を把握し、的確な対策を打つ能力」が不足していること。

①東電

・35%が原子力発電でありながら、取締役以上に原子力の専門家がいない。過去、原発の問題が生じた際に、辞めさせられた。
・プラントの設計・工事・運営など“現場”を任せているメーカー(東芝・日立など)を、「出入り業者扱い」している。「仕事させてやってる」意識。
・そのため、現場がわかっている専門家が“司令塔”の中にいない。謝るだけで、説明ができない。

②政府
・東電がそのような状態なのに、東電内に緊急対策室を設置した。
・そのような状態なので、状況が掴めない。
・掴んだ情報は、公開している。隠蔽はあまりしていない。ただし、掴んでいる情報はプアー。

③官庁
・経済産業省は、原子力等のエネルギー活用を推進する組織。「非常事態が発生した時に、それをどう制御するか」ということは、考えていない(職務ではない)。
・それを考える役割(経産省や東電のお目付け役)を担う原子力安全委員会は、天下りの“お飾り組織”。マイク握って説明している人(のひとり)は、つい最近まで特許庁にいた(出向していた)。監査機能を果たしていない。この人たちが「レベル5」と言っている。
・新エネルギー・産業技術総合開発機構も同様の素人集団。

④マスメディアに出ている解説者

・原子炉の理論を教えているけれど、プラントの設計をしたことがない。プラントを見たこともないのでは?
・よって「何が起こっているのか? この先何が起こるのか?」に関しては、政府発表と同じことしか言ってない。


※この項、加納はとても『腑に落ちた』。枝野官房長官の話が聴けるのは、彼のタレント(=個人的資質)に拠る。他の人のは、聴く価値なし。素人だし、内容ない(枝野さんの話も同様だけど)し、タレントもない。




4.後知恵(=今言っても仕方ないこと)だけど、今後の教訓とすべきこと。

①日本は地震と津波が同時に起こることを前提として、危機管理する。

・他国の原発は、この規模の地震と津波が同時に発生するリスクをほとんど無視できる(別種のリスクがあるけど)。
・地震と津波が同時に発生するリスクがそれなりなりにあるスマトラ島などには、原発はない。

②同一場所に複数の原子炉や中間貯蔵施設を設置することのリスクを過小評価しない。
・原発や中間貯蔵施設を新たに作ろうとすると、住民を説得するのが大変。よってOKとなった場所に多数の原子炉を作ってしまった。
・陸奥の中間貯蔵施設が使用できるようになるまで、原子炉の使用を控えるべきだった。使用済み燃料(放射性物質)は10年~50年貯蔵し、再利用する。貯蔵施設も福島第一原発内にある。

③非常用電源の多重化。
・福島第一原発のDG2系統のうち、ひとつが高所にあれば、今回の危機は防げたかもしれない。
・火力発電・風力発電などによる多種のバックアップ策を講じるべきだった。

④今回撮影された津波の映像は、とても貴重な資料。今後の参考になる。





5.福島第一原発に対してすべきこと。

①前線基地を作る…鉛で放射線を防御し、現場のすぐ近くでコントロールする施設を用意する。

②注水による冷却…一歩前へ!

③放射線拡散防止ドームの建設。

・電源が回復したら、安定した手段で注水・冷却が可能。必要期間は3~5年。この期間、現状設備のままだと20km~30km圏内では日常生活はできない。
・東京ドームのような“テント”を建設し、放射線拡散を防ぐ。受注してから最短で3カ月でできる。
・これができれば、20km~30km圏内でも日常生活ができるようになるかもしれない。

④クレーン等の修理…冷却完了後(5年後?)燃料を取り出し中間貯蔵施設に持っていくための設備が必要。

⑤避難地域(現状20km圏内)の司令本部を作る。

・現状、自治体(市町村)毎に対応している。
・住居、事業者、学校などの問題に、総括して取り組む組織が必要。

⑥原発を持つ他国との共働を進める。
・オバマ大統領は、クリーンエネルギー(=原発)推進派。スリーマイル以降止まっていた原発開発を、再開しようとしていた。
・よって福島第一原発の動向は、他人事ではない。日本の、あるいは福島第一原発の特殊事例なのか、それとも類似のことが自国内でも起こり得るのかに強い関心を抱いている。
・ドイツ、スイス、中国なども同様。原発を持っている国の政府にとって、フクシマは内政問題。
・これらの国のエキスパートの力を利用する。教訓が得られることで、彼らにもメリットがある。



6.首都圏の電力問題…ピークカットによるブラックアウト回避策が必要。

※計画停電実施の初期段階で、「被災地に電力を回せるんなら…」との声があったが、これが間違いであることはかなり周知された。福島原発が東北電力の施設ではなく、東京電力なのは、首都圏で使用する電力を供給しているから。

①重要なのは、節電ではなく、ピークカット。
・電力需要が供給能力を上回ると、家庭のブレイカーが落ちるようにして突然停電=ブラックアウトが起こる。これは、災害を引き起こす可能性がある。
・これを避けるために必要なのは、電力需要のピークを低くすること。電力需要が少ない時間帯の節電は、ブラックアウト回避には貢献しない(節電自体は良いことだけど)。

②電力需要を15%カットする案

・サマータイム導入。4月から2時間ずらす。
・週5日操業のロードリバランス。例:「A地区は月~金、B地区は火~土、C地区は水~日…」地区以外の分け方もアリ。
・夏の甲子園を中止(秋に延期など)する。日本のピークはこの時期のこの時間。多くの人が、冷房の効いた部屋でTVを観る。

(需要カット案ではないけど)
・東西の電源周波数(50Hz/60Hz)を統一、または変換による電力の融通。このような有事でないと実現できない(費用対効果が合わないから)。



7.東北/日本の復興案

①津波で壊滅した地域は、高台に新しいコミュニティを作る。

・平地には公園や公共施設を作り、住居は高台に。
・漁港はすべてを“復旧”するのではなく、いくつかにまとめて“復興”する。高台にある住居から通勤するという生活スタイルに変更する。

②復興の財源は、「1年間、被災地救済消費税2%(5%→7%)=4兆円」の導入。

・2兆円を被災地の復興に、2兆円を公共産業インフラの復興に充当する。
・実施時期は来年。レジスター変更のための準備期間が必要。
・「被災地復興のために消費しよう!」というマインドを盛り上げる。
・国債の発行は基本的にダメ。被災地救済消費税の前借りならOK。

③電気料金の『累進課金制度』導入…多く使うところに、高い率で課金する。収入増加分は公益に使う。






以上、素人がまとめているので、間違いがあるかもしれません。お気付きの点あれば、ご指摘いただけると幸甚です。




  1. 2011/03/25(金) 21:41:45|
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福島原発事故の現状と今後

大前研一 「地震発生から1週間 福島原発事故の現状と今後」


3月19日にUstreamで配信した講演ををYouTubeにアップしたもの。

1時間15分と長いけど、聴く価値あるよ。TVに出てる解説者の1000倍くらい説得力ある。




3月15日に発表されている
「福島第一原発で何が起きているのか――米スリーマイル島原発事故より状況は悪い」
も参考になる。


<チェルノブイリよりはマシだが、スリーマイルより悪い>

 こうした状況は、炉心溶融の後に爆発して放射性降下物が広範囲にまき散らされた旧ソ連のチェルノブイリ発電所事故(1986年)よりはマシだと言えるが、炉心溶融が起きた米スリーマイル島原子力発電所事故(1979年)よりも悪い事態だ。スリーマイルの場合には外界にまき散らされた放射性物質は極微量で、数カ月後にミルクからヨウ素の同位体が検出される程度であった。

 ここまで執筆しているとき、すなわち14日月曜日の午前11時ごろ、先ほど触れた3号機で水素爆発が起き、建屋がまた吹き飛んだ、と報じられた。圧力容器と格納容器は、1号機と同様、現段階では異常は確認されていないという。2号機も何時間か遅れて同じ状況になるだろう。

 下表に世界の原発事故例とその評価尺度をまとめてみた。福島第一原発の事故は、レベル6に相当するものだと私は考えている。今後もし炉心溶融によって外部に放射性物質を相当量まき散らすような事態になればレベル7となり、チェルノブイリ原発事故と同じ状態ということになるだろう。また、複数炉の同時事故という点では世界に全く類例がない。



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 放射性物質の大気放出量が政府発表の通りならば、除染作業をすれば済むことで、さして心配はいらない。むしろ心配なのは、周辺の農産物に対する風評被害だ。先走ったマスコミがガイガーカウンターを持って周辺を歩き、「この野菜から放射線が検出されました!」など報道すれば、東電が負うべき賠償金額は莫大なものになるのは間違いない。






  1. 2011/03/21(月) 00:06:03|
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どこに寄付をしたら、どこにお金が行くのか

>震災被災者を支援するための寄付先に迷ったので、どこに寄付したら、最終的にどこにお金が行くのか、少し調べてみました。

↑「IT'S REAL INTELLGENCE! 7」へのリンク



繰り返し言っておく。

自分がした寄付金が、「どこに、どんなふうに使われるのか」を明確に示しているところに寄付をしよう。
できれば、誰がいくら寄付したのかがわかるところが望ましい。



小林海咲が呼びかけた募金の送付先であるCIVIC FORCEは、このように活動報告をしている


募金を始める時点で、送付先が明確にされていないところは、疑ってかかった方が良い。ちゃんと使われるかもしれないし、使われないかもしれない。

始める動機も、「周りがやってるから、ウチも…」的なケースが多いように思う。









  1. 2011/03/20(日) 00:04:05|
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クロネコをなめたらアカン

クロネコ、スゲー!!!


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  1. 2011/03/19(土) 13:45:54|
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神奈川県警の統制力

「正義感が強くてまじめなお巡りさんがたくさんいる一方、間違いを隠す、認めない、矮小化する、それゆえに失敗が教訓として生かされない、面倒な(と彼らが思う)事件を受けたがらない、隠れて交通違反取り締まる等々の問題も」



上記は、ジャーナリストの江川紹子さんが「江川さん自身は警察についてどのような観察をされていますか?(たぶん坂本一家殺人事件などをめぐる神奈川県警の失態が中心になるのかなと思いますが…)」と質問され、ツイター上で答えたものだ。


江川さんの記述は、神奈川県警に対するものではなく、日本の警察全体に言及したもと思われる。質問者がいう「神奈川県警の失態」とは、1989年に横浜で発生した坂本堤弁護士一家殺害事件の捜査に関することを中心としている。





 当時、神奈川県警のみならず、日本の警察はなぜか、宗教団体には及び腰であった。
坂本弁護士が対決していた団体がオウムしかなかったこと、そして布団ごと坂本弁護士一家が消えるようにしていなくなってしまった現場にプルシャ(オウムのバッジ・中川智正が犯行時落とした)が落ちていたにもかかわらず、神奈川県警は当初からこの件を、たんに失踪事件と位置づけていたのであった。

 そればかりか、この直後、麻原と犯行グループ二人を含む教団幹部は神奈川県警から事情徴収されることもなく、成田から堂々と出国してしまったのである。



「不肖・宮嶋 踊る大取材線」 新潮文庫 より引用




オウム真理教に入信した息子を助けたいと相談され、坂本弁護士を紹介したのは、江川さんなのである。
神奈川新聞社会部の記者として職歴を始めた彼女には、神奈川県警に対して、思うところが多々あるだろう。にもかかわらず、あの質問への回答で警察全体に言及したのは、江川さんのジャーナリストとしての矜持と思われる。





今回私が取り上げるのは、20年以上前のことではない。
東北地方を中心に未曾有の大災害をもたらした地震・津波から6日後、福島第一原発の状況が深刻化することが懸念され、比較的被害が少なかった神奈川県でも交通インフラや電力事情、原発動向等に起因する小さな混乱が発生している2011年3月17日朝の出来事である。



午前7時過ぎ、自宅を出た私は、いつも利用する最寄のつきみ野駅ではなく、田園都市線の始発駅である中央林間駅を目指して歩いていた。



大和市下鶴間1554付近にさしかかったとき、交通違反取締りを実施している警察官に遭遇した。

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約4年前、「目的と手段」というタイトルで言及したこととが、この日も行われていたのだ。









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写真や図でお分かりいただけるだろう。「7:00~8:30 右左折禁止」となっているこの三叉路の先で、右左折して進入してきた車両に違反キップを切っていたのである。
この交通法規の目的が、小学校に通学する児童の安全を守ることであるのは明白だ。


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私は警察官に話しかけた。

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「交通安全のためには、この道の入り口で右左折して進入しようとする車両に注意し、進入させないことの方が適切ではないか? 何故そうしないのだ?」

「こうしないと、『7:00~8:30 右左折禁止』の標識があることに気付いてもらえないからだ」


もちろん、詭弁である。警察のやり方では、標識に気付かず違反した運転手にしか効果がない。
交差点の入り口で『7:00~8:30 右左折禁止』と大きく示せば、通り過ぎる車両の運転手(こちらの方が圧倒的に多い)にも認識させることができる。それに、進入させないことが、児童の安全により繋がるはずだ。

彼らは、交通違反者を意図的に作り出している。警察の存在意義に対するパラドックスだ。
医者の理想は「病気・怪我がなくなって、みんなが健康に暮らせる世界」である。消防士の理想は「火災がなくなって、みんなが安全の暮らせる世界」だ。
病気の蔓延を願う医師は、精神が病んでいる。火災の発生を願う消防士、犯罪を作り出す警察官…




「今、この状況で、あなたたち警察がすべきことがこれなのか?」


私は語気を荒げた。この問いには、回答が得られなかった。




勤務先にフレックス出社することを連絡した。私は交差点の入り口付近に立ち、右左折しようとする車両を左手で制止し、右手で『7:00~8:30 右左折禁止』の標識を指さした。
約1時間これを行った結果、15~16台くらいの車両が、交通違反取り締まりの対象とならずに済んだ。それでも、右折してきた2台に気付くのが遅れ、通してしまったが。




神奈川県警の警察官は、私の行動を黙殺した。彼らの目的の成就を邪魔した私の行動は、公務執行妨害罪にはならないだろうが、威力業務妨害罪くらいにはなり得ると思う。
彼らが、「正義は我にあり」と心底感じているのなら、私を現行犯逮捕したはずだ。しなかったのは、「我に正義なし」と感じていたと判断するのが合理的である。


でありながら、彼らは私と一緒に交差点の入り口に立ち、右左折しようとする車両を制止することはなかった。
それまでと同様に、“定置網漁”を続けたのである。収穫の見込みが大幅に減っていても、お構いなしに。

彼らに与えられたミッションは、「交通違反者にキップを切ること」なのであろう。状況に応じたミッションから外れた行動を、彼らは選択しなかった。



神奈川県警警察官が示した統制力の高さは、組織的に行動しないと解決が困難な難事に立ち向かう上で、とても有用である。
彼らには是非、福島第一原発対策の最前線で活躍してもらいたいものだ。どんなに我が身に危険が迫っていようと、彼らなら「行け!」と命令されれば自分の頭で状況判断することなく、どこまでも突進するだろう。

そうなれば、私は神奈川県民であることに誇りを持てる。
市民から尊敬され、信頼される警察官。素晴らしいではないか。











「否定的なことば」を発することの抑制を自らに課していながら、このようなシニカルなものを書いたのには、2つの理由がある。

ひとつは、自戒を越えるほど腹が立ったからである。正直、我慢できなかった。オマエら、ちったぁ自分の頭で考えろよ!と叫びたかった。




もうひとつは、“期待”である。
江川さんが指摘したような問題を抱えながらも、それでも日本の警察は優秀だと思う。

私は文字通り「通りすがりの名無しさん」だったからああいう行動を取った。だが、彼らと同じ立場だったらどうしただろう。「あそこで違反を挙げてこい。目標20件な」と上司(上官?)から命令されたら、「こんな時に何言ってるんスか?! あんたバカか!」と逆らえるだろうか…
逆らうことが、“正しい行動”なのだろうか。




彼らは私の後ろ姿を見て、「オレだって本当はああいうことがしたくて警察官になったんだぞ…」と唇を噛んでいたのかもしれない。

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不謹慎かもしれないが、今の神奈川県は、警察が市民から尊敬と信頼を得る大チャンスだと思う。
軍隊やレスキュー隊、医師などの専門家でなければ手出しができないほどのカタストロフィーではないが、不安や小さな混乱が生じている状態。
そして神奈川県警は、市民から尊敬と信頼を得るのに値する能力を有している。


だから、警察上層部の方、彼らにふさわしいミッションを与えてあげてください。通りすがりのオッサンから「この卑怯者め、恥を知れっ!」と罵られるような取締りをさせないでください。

日本の警察の優秀さを見せつけ、自分の仕事に誇りを持てるようにさせてあげてください。
市民から尊敬され、信頼される警察になってください。

お願いしますよ、本当に。






  1. 2011/03/19(土) 08:12:21|
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海に出でよ。

「卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ。」 ~渡辺憲司校長による卒業式代替処置の言葉



 悲惨な現実を前にしても云おう。波の音は、さざ波のような調べでないかもしれない。荒れ狂う鉛色の波の音かもしれない。

 時に、孤独を直視せよ。海原の前に一人立て。自分の夢が何であるか。海に向かって問え。青春とは、孤独を直視することなのだ。直視の自由を得ることなのだ。大学に行くということの豊潤さを、自由の時に変えるのだ。自己が管理する時間を、ダイナミックに手中におさめよ。流れに任せて、時間の空費にうつつを抜かすな。

 いかなる困難に出会おうとも、自己を直視すること以外に道はない。

 いかに悲しみの涙の淵に沈もうとも、それを直視することの他に我々にすべはない。

 海を見つめ、大海に出よ。嵐にたけり狂っていても海に出よ。

 真っ正直に生きよ。くそまじめな男になれ。一途な男になれ。貧しさを恐れるな。男たちよ。船出の時が来たのだ。思い出に沈殿するな。未来に向かえ。別れのカウントダウンが始まった。忘れようとしても忘れえぬであろう大震災の時のこの卒業の時を忘れるな。

 鎮魂の黒き喪章を胸に、今は真っ白の帆を上げる時なのだ。愛される存在から愛する存在に変われ。愛に受け身はない。

 教職員一同とともに、諸君等のために真理への船出に高らかに銅鑼を鳴らそう。

 「真理はあなたたちを自由にする」(Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ ヘー アレーテイア エレウテローセイ ヒュマース)・ヨハネによる福音書8:32





  1. 2011/03/16(水) 18:29:10|
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ボランティア

被災地でボランティア活動している福井裕太選手のツイート


僕も邪魔者扱いされるのは心配でしたが僕がたまたま行ってるところはやる事も沢山あるし人足りてないくらいでした。温かく受け入れてくれました!場所によると思います☆



おお、ちゃんと役に立っているようだ。行動の早さといい、大したもんだ。







ただし、安易な気持ちでボランティアに行くことが迷惑になることには変わりない。




「被災地で救助活動を続けるある公務員のつぶやき」


ボランティア行きたいって人はもうちょっと待った方が良いと思う。高速や下道は色んな所で寸断されてるし、毎日津波やら余震に警戒せにゃならんし、ガス水道電気も復旧してない地域が多い。
もしそれでも来たければ最低でも一週間は生存自活出来る装備と物質がないとガチで酷い目にあうよ。






昨日紹介した「西宮市議会議員今村岳司の日記」

呼ばれでもしないかぎり、絶対に被災地に行かないことです。
被災地から出ようとする人、入ろうとする支援部隊や家族でアクセスはただでさえ大混乱ですから非常に邪魔です。統制もとられておらず装備もなく訓練も受けていない「ボランティア」はただの野次馬観光客です。何の役にも立ちません。

自衛隊は、食糧から水から燃料から寝具から、全て自前で用意して出動します。
しかし、手ぶらのボランティアは、被災者が食うべきものを食い、被災者が飲むべき水を飲み、被災者が寝るべきところで寝るのです。

完全に現場指揮に従うのであれば、しかも生き地獄での救援活動に耐えうる技術と精神力を備えているのであれば、行ってこればいいと思います。




この記述も心に刻んでおこう。




家元は現在、神奈川県にある社宅に住んでいる。ここや独身寮の空き部屋を、住居を失った人に提供することを会社で検討している。
実現できるかどうかわかないけど、実現した場合に備えて家具・寝具・家電製品などを貸し出せるよう準備を始めた。

被災地に行かなくても、こういうボランティアもあるのだ。
節電や買い溜めしないこと、ガソリンをできるだけ使わないこともボランティアのひとつとだと思う。




  1. 2011/03/16(水) 14:14:36|
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今、自分にできること。(2)

地震翌日の12日、あるところで私は以下のコメントを表明した。


私は原発や災害対策・救助に関して素人なので、現時点で積極的具体的に貢献できることは自分にはないと思っています。
下手に動くと、二次災害を招きかねない。もう少し状況が落ち着いたら、自分にもできることがあるでしょうけど。

今の自分にできるのは、みんなが安心や勇気・希望を持てるようにすることだと思います。








この考えの根底には、当時スポーツ新聞社の報道カメラマンだった渡部さとるさん(現在はフリープロカメラマン)が、日航ジャンボ墜落事故(1985年)を取材したときのこと記したコラムがある。






ようやく撮り終えたという実感がわいた。ぐずぐずはしていられない、早く帰らないと日が暮れてまた道に迷ってしまう。マスコミの大半は山に残るようだった。自衛隊から弁当と簡易テントが支給され、野営の準備を始めていた。


ふと横を見ると新聞社の腕章をしているカメラマンが携行食として持ってきたのだろう、コンビーフの缶を開けて噛り付いていた。


ショックだった。あの現場でコンビーフが食える、そのくらいの根性がないと報道はつとまらないよと言われているようだった。「不肖宮島」のように、報道には常人では考えられないメンタリティの人間がごろごろいる。それを目の当たりにした思いだった。


山を下る自衛隊の一団を見つけ、一緒に下りることにした。これで道に迷うことはない。隊員に今日2度目の現場だというと、目を丸くして「レスキューだってやらないよ」と驚かれた。帰りは早かった。4時間かけて登って、3時間かけて下り、3時間かけて登って、2時間半で登山口に着いた。12時間以上、山を歩いていたことになる。


登山口に待っていてくれた車に乗り込み東京へと戻る。汗と泥とで全身真っ黒だった。シートに段ボール紙が敷かれ尻にはビニール袋を巻きつけて座った。社に戻ると早刷りの新聞が上がっていた。写真は遺体を収容する自衛隊が大きく使われ、山を登る僧侶の写真も小さく使われていた。 急いで撮ってきたフィルムを現像し、「現場山中で読経をする僧侶とそれを囲む自衛隊員」の写真を大きく引き伸ばした。写真にキャプションをつけ、記者に状況を説明し記事が作られた。次の版では写真が差し替えられレイアウトも大きく変えて紙面が作られた。


アパートに帰ったもの気持ちは高ぶり続けている。シャワーを浴びて飲み屋に行くが焼き魚も、刺身もまったく身体がうけつけない。見るのもだめで注文したのにかかわらず一口もつけず下げてもらった。ご飯も喉を通らない。唯一、冷奴をビールで流し込んだ。山で見たコンビーフ男が頭をよぎる。彼は今頃、現場で夜を迎えているはずだ。




studio monochrome on the web コラム「御巣鷹山」より引用






報道カメラマンとして数年のキャリアを積んだ渡部さんですら、しばらく食べ物を受付けなかったという。シシアスな被災地というのは、そのような極限状態なのである。

ボランティアは必要なのだが、素人が安易にできることとできないことがあることは、知っておかなければならない。



「西宮市議会議員今村岳司の日記」や内田樹の研究室「未曾有の震災のときに」もご参照ください。







「自粛」・「不謹慎」に、私は大反対である。普通の生活に戻り、ふつうに娯楽を楽しんで、生産消費活動にいそしもうと思う。もちろん節電には留意して。そして後は義援金で! 

それが復興へ向けて自分にできることだと、私は思っている。






  1. 2011/03/15(火) 09:58:02|
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日本に生まれたことを誇りに思う。

堀 茂樹さん(hori_shigeki)のツイート



フランスの世界的人類学者からメッセージが届いた。私信だが、すぐ紹介せずにはいられない。

「核の危険さえ制御されれば、日本はこのたびの悲劇を乗り越え、皆で一丸になって頑張るという日本本来のセンスを再び見出すばかりか、その価値をもって現代世界に教訓をもたらすことになるだろう。

数年前、米国のネオ・リベラリズムはハリケーン『カテリーナ』によって起きた危機をしかるべく管理することができなかった。いま日本人が発奮して動き出したなら、持ち前のチームワーク力をもって、一種のアンチ・カテリーナを成し遂げるかもしれないと思っている。

これは敢えて言わせてもらうのだが、きみの素晴らしい、それでいてあまりにも謙虚な国は、この地震を機についに立ち上がり、やがてはこの時期を振り返り、あのとき自然の猛威によって世界史の表舞台にカムバックするよう強いられたとさえ言える日が来るのではないか。

その日が来るように私は、日本の科学者、技術者、作業員が福島原発の制御に成功するよう心から祈る。高津波の映像を見て私は暗い気持ちになっていたが、きみのメールによって日本人がめげずに立ち上がっていると知り、嬉しかった。きみたちの勇気に敬意を表す。応援している。」








  1. 2011/03/14(月) 21:40:55|
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今、自分にできること。

3月14日11:10、WISPA KL OPENに参加するためマレーシア入りしている小林海咲からメールが届いた。



件名:家元、 HP にて拡散お願いします !


こんにちは。小林海咲です。

今、ツイッター上で陸上競技の為末大さんは各競技にJustGiving Japanというファンドレイジングサイトにて、東北地方太平洋沖地震への寄付を各競技のチャレンジとしてページを立ち上げるよう呼びかけています。

被災地、被災者の人達に今私たちが出来る事は、寄付活動ではないかと思い、スカッシュのチャレンジページも立ち上げました。
リンク

とりあえずの目標金額は200000円の設定にしました。どなたでもページから寄付が出来るシステムとなっています。そして出来たらこの記事の拡散をお願います。

どうぞよろしくお願い致します。






素晴らしい行動力だ。今、自分にできるベストを尽くしている。

もちろん、趣旨には賛同する。しかし、こうような状況になったときに、“義援金詐欺”のようなものが発生する可能性があることを考慮しなければならない。
小林海咲や為末大は信用できる。が、彼らが騙されていることもあり得る。

ということで、「JustGiving Japan」・「公益社団法人CIVIC FORCE」・CIVIC FORCE代表理事の大西健丞氏について情報を収集した。
1時間弱での調査では、「信用できる:信用できない=8:2」というのが私の感想だ。つまり、「概ね信用できるけど、100%自信をもってみなさんにオススメできる確証はない」という状態。



でも、私は信用し、寄付し、みなさんに紹介する。

このTEAM KANO戦記に書かれていることの責任は、すべて私にある。
これを読んで寄付したみなさんのお金が、本来の目的以外に使用されていることが発覚したら、全額加納哲也が弁済します。

ご賛同いただける方は、寄付をお願いします。



加納 哲也



※寄付内容やコメントの反映には、少々時間が掛かるようです。
※※リンク先がおかしかったようなので、15日9:33、変更しました。現時点で115,500円集まっています。





  1. 2011/03/14(月) 12:59:09|
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Sympathy for Japan, and Admiration

「Sympathy for Japan, and Admiration」

The New York Timesの記事より抄訳。



日本に生まれたことを誇りに思う。
頑張れ、日本!!!





  1. 2011/03/13(日) 22:04:18|
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NKH通常番組

nhk_muen NHK「無縁社会」プロジェクトのツイートより

放送はしばらく報道中心になりますが、お子様に見せたいNHKのアニメ・子供番組など、NHKエンタープライズを経由してYouTubeでも配信しています。よろしければお子様にこちらを見せてあげてください。

NHK番組コレクション




  1. 2011/03/13(日) 16:34:37|
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いま、黙っている理由

渡辺由佳里のひとり井戸端会議 「いま、黙っている理由」




以下、コピペです。こういう事態ですので、ご容赦を。


3月11日の地震以来、胸にこみあげるものはいっぱいあります。でも、ツイッターでは、知人の安否を確かめるためにDMを利用するだけで、公ではあまり語らないでいます。

その理由は2つ:
1)私などが言って役に立つことがない。
2)正直な気持ちを書くと、説教じみた言葉になってしまうから。

とくにふたつめについて。

「日本の米軍は何もしてくれない」とか「原発のメルトダウンをなぜ最初から予測していなかったのか」とか「政府は何もせずに眺めているだけ」といったツイートを読むと、悲しくなるからです。

というのは、TVや新聞が書かなくても、地震が起きた時点で、米国政府は日本政府に援助の申し入れをし、日本政府が要望する形ですでに動いていましたし、原発についても、最初の放射能漏れの時点から、メルトダウンを含めて惨事の可能性があることは専門家には分かっていて、それをくいとめるために必死に対応しているのは明らかなのですから(こちらの報道では、早い時点でその話をしていました)。ただ、それを公に発表しなかったのは、パニックを恐れてのことでしょう。断言してもいいですが、現場の人は命をかけてくいとめようとしています。

自衛隊だって、雀の涙のような予算なので、在日米軍の同じレベルの軍人に比べると本当に可哀想な待遇だと知人から聞いたことがあります。米国の軍人のように国民から普段「ヒーロー」扱いされることはありません。それなのに、惨事が起こると「もっと頑張ってくれないと困る」とあてにされ、責められます。

地下鉄サリン事件のときもそうだったのですが、表面に見えない多くのヒーローたちで日本は成り立っているのです。誰にも感謝されないのに、自分が危険な時にもコツコツと義務を果たし続ける人で。

だから、こんなに大規模な地震が起こっても、他の国のような二次災害(泥棒、暴力、ルーティング)などが起こらず、被害が最小限に食い止められるのです。

テレビに映っていない努力のほうが多いのです。

大人が、家庭やソーシャルメディアで「してくれない」と「あてにならない」と文句だけを言うことの被害は、それを聞いて育つ子どもたちが、感謝の気持ちなしに「やってもらうこと」だけを求めて育つことです。

そんな人ばかりになったら、この素晴らしく機能する日本がなくなってしまうでしょう。

だから私は、「してくれない」という意見ばかりを読むと悲しくなってしまうのです。

本当に「政府がダメ」と思っているのなら、あてにできる政治家を草の根の段階から自らの手で育てましょう。そして、少々の失敗で捨てたりせずに、徹底的に手伝いましょう。トップが変わり続けていたら、ろくな政治はできません。

自衛隊に頑張って欲しいのなら、日頃から尊敬の念を持って接しましょう。もっと待遇を良くしてあげましょう。

原発が不安であれば、それにとってかわる方法を真剣に検討するべきです。日本の電力は原発に強く頼っているのですから。

ひとつだけ確かなことは、いま文句を言うことで事態はよくならないということです。

なぜなら、これが終わったら、またみんな普通の生活に戻り、自分で率先して行動するなんて、考えないからです。そして、次の惨事が起きたら、また文句を言うことで満足してしまう。

****

遠く離れている人びとが「何かをしてあげたい」と物資を送りたくなる気持ちは分かります。

けれども、ぜひお願いしたいのは「物を送らないこと」。いろいろな提案はごもっともですが、あえて言います。

現場が必要に応じて柔軟に対応できる「お金」だけにしましょう。

今はまだ、被害の査定をし、何がどのように必要なのかを現場が分析しているところでしょう。そこにいろんな「物」が来てしまうと、かえって迷惑です。それを仕分けするための人も必要になりますし、運送にお金も手間もかかります。何よりも「使えないもの」「要らないもの」はゴミになります。役に立つよりも、迷惑になることのほうが多いのです。

私は災害のときに寄付する機関を決めています。(Doctors Without Borders、あるいはRed Cross)。残念なことですが、災害が起こるたびに、本当にちゃんと使ってくれているかどうか不明な団体が生まれます。それに騙されないようにしてください。

今回は、日本赤十字にするつもりなのですが、サーバーがダウンしていますので待っています。

追記:

サーバーが戻ってチェックすると、海外から日赤への献金が難しいようだったので、
いつものAmerican Red Crossを通じて献金しました。(目的が選べます)

けれども、寄付をしなければならない、と言っているわけではありませんので、誤解のないよう、お願いいたします。既に経済的に大変な方はたくさんいらっしゃると思います。「物資を送りたい」という強い気持ちがある方は、切手代と同じ金額を送るほうが役立つかもしれない、というご提案です。

「節電する」「罹災地への電話を控える」「みんなの無事を祈る」...など、いろいろな形があると思いますので。





  1. 2011/03/13(日) 15:52:38|
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